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GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

国民車とサイバーパンク

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2024年初更新。昨年末の記事でも触れた通り、記事にしたいと思えるアイテムをなかなか入手出来ずじまいだったのだが、昨年中にお仲間さんに確保しておいて貰ったホットウィールをこの度回収。目をつけていた通り、やはり満足行く出来栄えなので記事に。

ホットウィールが単品販売を始めてからというもの、その年の後半のアソートがすっ飛ばされることや、一部アイテムが正規輸入アイテムに入らないことが増えたホットウィールベーシック。

確かにアメ車は不人気かもしれないが、それでも一定の需要というか、欲しいと思ってる人は居るわけで。
もう少しなんとかならないかなあ、と思いつつ。

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HOTWHEELS PROTON SAGA

先行するのはプロトン・サガ。マレーシアの国民車として知られる車種で、時の首相の「国民車構想」に基づいて製造された車種。
デザインから言って、ホットウィールが製品化したのは1985年から2008年まで製造された初代モデルのうち、前期型だろうか。

さて、アメリカのミニカーブランドであるホットウィールが、何故マレーシアの国民車を製品化したのか。

ひとえに、現在のホットウィール・ベーシック及びメインラインの生産国がマレーシアだから意外の理由は無いはず。
1981年に工場が設立されてからというもの、ずっとホットウィールのメインアイテムはマレーシアで作られ続けている。

トミカが日本、香港、中国、ベトナムと生産拠点を移管してきたのとは対象的に、80年代には既にホットウィールは生産拠点を固定していたわけだ。

つまり、このアイテムが出たのは長年お世話になっているマレーシアに対するマテルからの感謝の印。マレーシアの国民車とされるこのセダンを敢えてモデファイせずにノーマルで出したのも感謝の印だからと考えれば納得してしまう。

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さて、このスタイリングを見てどこか親近感が湧いたのだとしたら。その感覚は決して錯覚などではない。
当時、自動車製造の基本的なノウハウも無いマレーシアが一から自動車を作るのは難しいということで、業務提携していた三菱のランサーをベースにプロトン・サガは製造された。

ホットウィールが製品化した前期モデルは謂わば初期のモデルなのでまだまだランサーとしての雰囲気が多分に残っている。

あの当時、三菱は割と諸外国の自動車メーカーと業務提携していたこともあって、このスタイリングが第三国を中心に輸出されていたわけで。

あの韓国を代表するヒュンダイも、最初は三菱との業務提携を経て今がある。
彼らが三菱自動車のOEM車を「懐古的」に感じて、現代アレンジしたコンセプトカーを出すのも納得出来てしまう。日本人以上に、実は三菱車に親近感や郷愁を感じる外国人って結構居るんだろう。

まあプロトンと三菱の業務提携は2016年には解消されてしまったようだし、そのプロトンも経営不振から身売りされて今は株式の半分近くを中国のジーリーを、もう半分はマレーシアの合弁企業が保有している様子。

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HOTWHEELS CUSTOM '68 CAMARO

後発。初代シボレー・カマロの68年式のカスタムモデル。
このモデルが登場すると聞いて、ホットウィールらしいモデファイに当方の好みが合致して非常に欲しいと思ったものだが、残念ながら日本への正規輸入はなく、単品販売もなかった為に、日本での入手は少しハードルが高いものに。

サイバーパンクを強く意識したであろうこの独特のスタイリングはカスタムマシンを得意とするホットウィールだから成せる技と言っても過言ではない。「速度」のタンポも含めてこのセンスは他所のミニカーブランドでは再現出来ないセンス。

この、退廃的でありながら、近未来的なモデファイはいつかのカスタム・マスタングを思い出す。
やはりホットウィールはアメリカ生まれなだけあって、アメ車の、マッスルカーの格好良い弄り方というのを理解しているのだなあと。

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一つ言うとしたら、この弄り方とスタイルは一昨年の映画「THE BATMAN」に登場したバットモービルを思い出させる。

あちらのバットモービルも、同年代のアメリカンマッスルカーをベースにしたであろう改造車両で、シンプルながらもどこか退廃的かつ未来的なエッセンスと、「デス・プルーフ」を思い起こすような仕上がりが魅力的な1台。

実際に見比べると、決してパクリだとか、そういうようなものではないものの、ところどころオマージュか、はたまたイメージしたのではないかと思えるような、重なる部分もあって、それとなく近い位置にあるように思える。

さて、今回は質実剛健的佇まいでホットウィールらしさが薄いプロトン・サガと、ゴテゴテのカスタムモデルでホットウィールらしさ全開のカスタムカマロを並べてみたわけだが、もはや対局に位置するはずのこの2台が並ぶと、どこか近未来的に感じるのは昨今の懐古的デザインが増えたが為か。

ある種、本来なら並ぶ事もないどころか、実車が存在しない車と実在する車を並べることが出来るのもまた、ミニカーの醍醐味だと再認識しつつ、これにて〆。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

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