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GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

ファミリーカーのパイオニア

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MATCHBOX DODGE CARAVAN

香港、ユニバーサル・トイズ時代のマッチボックスがリリースしたミニバンのパイオニア、初代ダッジ・キャラバン。

アメリカにおいて、ミニバン(≒バン)はどうしても商業用というイメージが強いが、それでも高い居住性、Kカーボディをベースにしたコンパクトなボディは革新的で、当時は一定の売上を記録した。

初代キャラバンが登場した頃のアメリカのファミリーカーと言えば、ステーションワゴンが主流だったと思うが、それもミニバンの登場で徐々に変化し、2000年代に差し掛かる頃にはアメリカのファミリーカーと言えば、ミニバンだったのではないかと思う。

同時に、ミニバンの普及に伴って、人気が失われたのがステーションワゴン。2000年代に登場したアメリカブランドのステーションワゴンはおそらくクライスラー・300Cツーリングとダッジ・マグナムの2車種のみで、以後、アメリカブランドからステーションワゴンないしはツーリングワゴンは登場していない。
そして、2020年代の今、ファミリーカーとして人気かつ、売れているのは3列シーターのSUVだろう。アメリカは兎に角SUVが売れている。それは数年前の自動車セールスランキングが物語っている。

セダンも確かに一定の人気こそあれど、既にピックアップトラックを除いた、乗用車カテゴリの首位からは陥落している。カムリは堅調だが、カムリよりもSUVのRAV4が売れる時代。

そして当然ながら、このセールスランキング内にミニバンの車名が入る事は無い。
日本メーカーのミニバンは当然の事ながら、かつてパイオニアを生み出した存在であるクライスラー系のミニバンですら、ランキングには入ってこない。

既にフォードはミニバンの製造を2005年に取り止めて居るし、シボレーもそれに続いている。ある意味、アメリカのミニバンのピークは90年代で、2000年代にはそれが徐々にSUVやエコカーに置き換わっていったのではないかとも思う。

そういう意味では今でもミニバンを作り続けているという点では評価をすべきなのかもしれないとさえ思えてきたり。
フォードがセダンの製造から手を引いたように、あと10年もすればミニバンの製造を取りやめるメーカーは必ず出て来るはず。日本メーカーで言えば、マツダなんかが良い例。プレマシー、MPV、ビアンテ等、いろいろなミニバンが居たが、2018年を最後に撤退している。

日産も北米市場でミニバンの製造は2017年のクエストが最後。残るは、クライスラー・パシフィカ/ボイジャー、トヨタ・シエナ、ホンダ・オデッセイくらいのものか。後は韓国車メーカー?

徐々に縮小傾向にある北米ミニバン市場ではあるものの、世界に目を向けると、中国や東南アジアではまだまだミニバン需要は高いというし、日本ではあいも変わらずミニバンが大人気。考えてみれば、当方が子供の頃は本当に「ミニバンブーム」なんて言っても過言では無く、兎に角どのメーカーもミニバンを大量投入していた。

今ではミニバンからSUVに変わりつつあるが、日本の道路事情ではおそらくミニバン、特に5ナンバーサイズに収まっているようなものは堅調なのではないかと思う。
SUVは確か人気で色々出て居るものの、結局ミニバンのスライドドアの使い勝手の良さだったり、広い室内空間だったり、唯一無二な要素は多いと思う。いくら3列シーターSUVで代替え出来るなんて言ったところで、結局それはミニバンではないのだ。セダンが既に過去の産物と化しているにも関わらず残っているのとおおよそ一緒の筈。

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さて、ミニカーの方の話を。
当方がメインにして集めているのはマテル傘下後のものだが、一部、ユニバーサル・トイズ時代やタイコ時代のものも気に入った物を買っている。フォード・LTDだったり、テスタロッサだったり、ベンツのSクラスだったり。
トミカもそうだが、やはり80~90年代初頭というのは細かい印刷がまだまだ不十分だった事もあって、エンブレムの印刷が無かったり、ライト類が塗られていない事も非常に多い。

だが、その分だけ非常に細かいモールドが施されている事も多く、例えばこのキャラバンなんかはリアバッジにクライスラーのペンタスラーエンブレムのモールドが確認できる芸細ぶり。

思えば、黒箱時代のトミカはなんかも、ロゴやグレードエンブレム、果てはCピラーエンブレムまでモールドされていたっけか。ある意味、そういう物が「芸術」的でもあり、「工芸品」的でもあり、古き良き時代のアイテムとして、一定の価値を持つのも納得だったり。

それにしても、この時代はサスペンションを装着し、一部ギミックを持っていたことにも少し驚き。以前にこのキャスト自体は見せてもらった記憶があるのだが、すっかり記憶から抜け落ちてしまっていた。

90年代頃まで、サスペンションがあったマッチボックス。今やサスペンションは消え、ベーシックに関してはギミックも無いが、最近はムービングパーツシリーズの登場でギミック付きのマッチボックスも珍しくなくなってきた。

ある種の原点回帰にも近いのかもしれないなあと思うと共に、今の水準では安価に、そして容易にギミックをつけるのは難しいのだなあと……。

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ジオラマ会 in 大阪 2023 #またまたげんかいトミカ博

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2年と数カ月ぶりのジオラマ会。

当方の置かれている環境もだが、主催含め、やはりいつもの面々の置かれている環境は確実に1回目や2回目とは異なる事もあり、頻度もさる事ながら、2回目の時のような大きい規模は難しいかもしれないと思っていたのも束の間、2回目を超える大きなジオラマを組むことに。

1/6~1/9の4日間で行われた今回のジオラマ会のテーマは「新大阪~江坂の新御堂」。東京生まれ、東京育ちの当方には馴染みが無いというか、一応何度か通ってる場所ではあるので全く持って馴染みが無いわけではないが、イマイチピンとこないのが実情。
一応テーマに合わせて「大阪市に居る車両」を拵えたわけだが、実物を見れずじまいなものが1種類居たのが少し今回残念でもあり。まあ2泊3日の日程でほぼほぼここに缶詰めだったので仕方ないのだが。以下、画像とちょっとしたキャプション、感想をば。お付き合いいただければ。

ツイッター上での検索は 「#またまたげんかいトミカ博」 にて。主催のタクミ氏のツイッターは @hktaxi_takumi で確認を。あさと氏やその他複数名参加しているが、今回はタクミ氏のみでジオラマの設計諸々を行ってる。

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