

MATCHBOX FORD F-150 LIGHTNING
気付けば9月も終わりに差し掛かっている。つくづく時間が経つのは早いもので……。そろそろ悠長な事せずに色々準備に入らないとなあと思いつつ。やることは山積みなのだが、こう、色々多忙だったりするとモチベーションの維持というのは難しいもので。
本題。先月末のマッチボックスで一番欲しかったモデルがこのF-150ライトニング。
かつて、「ライトニング」の名前を冠したF-150は10代目の「SVTライトニング」が有名だろう。ワイルドスピードの1作目にも登場し、ホットウィールで製品化もされているモデル。
あの時代の「ライトニング」はV8ツインターボのハイパフォーマンスモデルだったが、現行14代目に設定された「ライトニング」は「雷光」の意味に恥じない、BEVとしての登場。
既にテスラからはBEVピックアップトラックの「サイバートラック」がリリースされているし、それに対抗した形だろう。かつてのネーミングを復活させると同時に、今のアメリカのトレンドである電気自動車としての登場。それもアメリカで一番売れている自動車であるFシリーズに設定する事の意味。意外にも販売は好調らしい。

アメリカ車全体で電気自動車化の波は来ている。それは紛れもない事実。それはミニカーとて同じ。トミカでボルボのEV、C40リチャージが出たように、ホットウィールでテスラが出るように、マッチボックスでは他ブランド以上にEVが出ている。このF-150ライトニング意外にもルノー系のEVが登場済み。来年初頭にはアメリカのEVメーカーの一つ、リヴィアンも登場予定。
で、ふと思ったのだが、マッチボックスは割りと早い段階からEVに注目していたように思う。
今でこそ過去の産物となってしまったが、フィスカー・カルマなんかもマッチボックスは製品化してる。テスラのライバルに思われたものの、様々なトラブルに見舞われ、割りと早い段階で倒産し、消滅してしまったフィスカー。調べてみたらどうも今はカルマ・オートモーティブとして事実上の復活を果たしているようで……。
こうしてみると、既に2010年代を過ぎる頃にはEV戦争は加熱の様相を呈している。とは言え、ミニカーにおいて実車のトレンドが反映されるのには時間が少しかかる。その原因はやっぱり、車好きが求めるものが必ずしもトレンドと重なるわけではないからではないだろうか。
昨今の自動車メーカーはSUVやEVのような「売れる」トレンドを製造し、そのお金で各々のメーカーが「作りたい」と思うマシンを作っているように思う。シボレーがEV系とSUVを売ってコルベットやカマロを作るように、トヨタがプリウス筆頭にハイブリッドカーを売ってスープラやGRヤリスを作るように。
フォードはEVとSUVを売ったお金でマスタングやブロンコを作っているのではないかと邪推してみたり。
つい先日発表された新型マスタング。キープコンセプトを継承し、デザイン面では大きく変わらなかったものの、インターフェイス等細かい点でブラッシュアップがされたらしい。
その一方、エンジンも改良が加わったV6エコブーストもしくはV8ツインターボで「いつもの」マスタング。マスタングを冠したEVは既にSUVの「マックE」があるけれど、それは別枠。
結局電気自動車だ、エコだ、SDGsだ、と叫んだところでアメリカ車はやっぱりV8エンジンを手放すことはしないだろう。自動車文化を作り上げてきたからこそ、「古き良きもの」も大切に。
いや、むしろこんな時代だからこそ、古き良きものを再評価する流れがあったり?
以下、ちょっと小話。
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TOMICA LAMBORGHINI COUNTACH LPI 800-4
今月のトミカ。もうトミカの販売日かと思うと時間の経過を感じると共に、毎年恒例になりつつあるランボルギーニのトミカ。今年は「COUNTACH」。
初代ランボルギーニ・カウンタック生誕50周年を記念し、限定販売されたモデルで機構的にはトミカで昨年リリースされたFKP37 シアンと共有している部分も多いマシン。
「現代に蘇る不朽の名作」として、そのスタイリングがまさしく正当進化と呼べる出来栄えには流石ランボルギーニと言わざるを得ない。現代ランボルギーニの原点にして、その最新モデルというのがロマン溢れる肩書き。
で、この新型に際してちょくちょく散見される「COUNTACH」の名称問題。
カウンタックで親しまれている名称だけども、当時は「MUSTANG」をマスタングではなくムスタングと表記していたように、結構元の音から程遠いカタカナが充てがわれることも珍しくなかった時代。
当然、「カウンタック」では通じず、現代的に音に合わせたカタカナ文字を起こすならイタリア語発音で「クンタッチ」、英語発音で「クンタッシュ」が近いらしい。
とは言え、カウンタックがロングセラーモデルであり、ランボルギーニを代表するマシンなだけあり、この「クンタッシュ」には違和感がある人も少なくない。
ということでランボルギーニ日本法人は「COUNTACH」と英語表記を行い、公式では「クンタッチ」読みをしつつ、結局発音方法はお任せ……というスタンスを取っている様子。実に賢明な判断だろう。

当方はやっぱり「カウンタック」が馴染み深い上、トミカでも「カウンタック」表記を採用しているのでこのままカウンタックと表記してしまう。
既にHWでも来年にサイドラインで出るという噂のある現行カウンタックだが、シアンの時同様に、おそらく3インチでの製品化はトミカが初。
そのトミカもサスペンションを犠牲にしてそのロー&ワイドなスタイルを維持しつつ、ヘッドライトを別パーツに、細かいタンポ印刷を施す事でクオリティを維持。
「トミカ」っぽくもあり、それでいてどこか京商的な、スケールモデル感のある佇まいを誇っている。スケールも1/64で敢えてスケールモデルにも恥じないような、そんな印象さえ受ける。
モダンなランボルギーニは2004年のムルシエラゴに始まり、2011年のレヴェントン、2012年のアヴェンタドール、2015年のレヴェントン、2017年のチェンテナリオ、2018年のウラカン・ペルフォルマンテ、2019年のウルス、2021年のFKP37 シアン、今年5月のウラカンSVOと続いてきていて、精力的にリリース。
出来栄えに甲乙が非常あるものの、今回のランボルギーニはトミカがリリースしてきたランボルギーニの中で一番出来が良いのではないかと思える。勿論、サスペンションが無いという欠点こそあれど、その分のクオリティが他の部分に回されている。そんな印象を受ける。
まあその点で言えば、ウラカンSTOはなんだったんだ、と思わなくもないのだけども。
ところでこれで現行ラインナップにランボルギーニは3車種だろうか?
なんだかんだでロングセラーになりつつあるヴェネーノ。そのスタイルから未だに一定の人気を得ていてラインナップに居座っているのだろうと容易に想像が付くのだが、ヴェネーノから今に至るまでの間に出てきたランボルギーニのトミカを見てしまうと、大分見劣りはしてしまうような気がしてならない。
それにしても、やっぱりこの手の「モダンレトロ」なデザインってサイバーパンクを感じてしまうよね。昨今のトヨタに見られるようなガンダムデザインと揶揄されるあのデザインも「サイバーパンク」な要素を感じるけど、それと同じか、あるいはそれ以上にサイバーパンクを感じるのはこの手のモダンレトロデザインだと思うのだが如何か?
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MAJORETTE VOLVO V90
気付けば8月も終わり、9月。当ブログも4年目? うーん、実感が沸かない。
暦では夏から秋に変わる季節。まだまだ夏の暑さが勝ってるが、これも後半になってくると涼しいと思う日が増えてきて、年の瀬に近づけば寒くなるのだろう。
既にネタとしては大分前になってしまった、マジョレットの新作の一つ、ボルボ・V90。
地元では前段の不人気さが原因なのか、入荷したのは先月の半ばを過ぎてから。マジョレットも、それこそ標識トミカもそうなのだが、食玩系は販売日にスーパーをチェックしたとて、入荷してるとは限らず、根気良く通い詰めながら見つける他ない。
で、今回の一番の目当てはこのV90だった。ボルボの現行車でおそらく代表的なものじゃないかと思うがはてさて。
というよりも、当方の中でボルボの顔がステーションワゴンというだけなのかもしれないが。
アマゾンだったり、P1800だったり、古いボルボは色々あれど、ボルボというメーカーを語る上でやはり欠かせないのは200シリーズではないかと思う。モータースポーツでの活躍もそうだが、今のボルボのブランドイメージを決定付け、更にスクリーンで頻繁に駆け抜けた名車でもある200シリーズ。特に240は当方の中でも割りと思い入れのある車種。赤色の240ワゴンなんて特に。
ここ4、5年でかなり加熱した印象のあるSUV。当然、SUVの人気がコンパクトハッチバック、セダン、ステーションワゴンと言った定番カテゴリの車種を隅に追いやった感じは否めず、現代においてファミリーカーと言えば日本ではまだミニバンであっても、欧米では既にSUVなのではないかと思う。
かつて、ファミリーカーのイメージがステーションワゴンだったのも既に半世紀近く前の話。
北米ではかろうじて一部の日独メーカーがツーリングワゴンを販売しているくらいで、既に北米メーカーはダッジ・マグナム/クライスラー・300ツーリングを最後に製造を取りやめてる。
スバル・アウトバックのようなスタイルでフォードがフュージョン名義でツーリングワゴンを売るのではないかという噂はあったりするが、2022年が後半に入った今でも続報出ない為、ちょっと懐疑的。
スパイショットが色々あるが、来週に新型マスタングのワールドプレミアが予定されてる今、ここで地味めな乗用車を投入するとも思えない。

ボルボの話に戻して。子供の頃、ボルボのミニカーってあんまり無いなあ、なんて思っていたが、それは今でもあまり変わらない印象。いや、むしろここ数年でかなり増えたな、くらいかもしれない。
例えば、ホットウィールでボルボと言えば、大分前に取り上げた850エステートもそうだが、アマゾンワゴンが昨年リリースされ、今度は240ワゴンのカスタムモデルがベーシックでリリース予定。琴線に触れない弄り方だったので買うかは未定だが、ここに来てホットウィールでボルボがゆっくりと、でも確実に充実こそしてきている。
でも逆に言えば、ホットウィールでボルボはまだこれくらいしかないのだ。
一方、マッチボックス。2000年代にP1800にSUVのXC90をリリース済み。後はC30やV60……が思い当たるが、少し調べてみると90年代に760に480ESとかいうドマイナーなやつをリリースしているようで。
そしてマジョレット。240を筆頭に、760とXC90を製品化済み。後はトレーラーヘッドがあったくらいで、あんまり数は多くない。
トミカ。富士重工の連節バスを除くと、モータートミカのV70とXC90の2つだけ。後は今度出るC40リチャージくらい?
こうして書き出してみると、意外と数があることに驚くのだが、逆に言えば80年代から現代にかけて、これくらいしか出ていないとも言い換えできる。モータートレンドに間違いなく影響を与えていたはずのボルボのミニカーがそこまで多くないと考えると、ボルボの戦略的ななにかがあったから製品化されにくかったのか、将又ミニカーにする魅力が乏しいと思われる何かがあったのか。
でも考えてみると、同じスウェーデンのサーブのミニカーも3インチには無い印象が強く、更にケーニグセグもホットウィール以外の3インチは最近まで出てこなかった。そう考えるとスウェーデンという国の方に何か、ミニカー化を疎くさせてしまうものがあったのではないかとも思えるが、はてさて。
それにしても、久しぶりのマジョレットのボルボがステーションワゴンのV90というのは小気味良いもので。最近のマジョレットらしい、非の打ち所のない出来栄え。マジョレットのこの独特の味はやっぱり好きだなあと思いつつ。薄らデカいのもそうなのだが、こう、トミカのクリアパーツやホットウィール、マジョレットの雰囲気ともどこか違う空気感が漂う。
ただ、願わくば、シトロエンC5XだとかDS9だとか、もうちょっと”フランス”を感じるアイテムを拡充してくれても良いのでは?と思わなくも。
でも最近のラインナップを見ると、生産国のタイをメインに据えつつ、ミニカー好き、車好きにラインナップを寄せていってる気がする。
かつてマジョレットと言えば、イタフラミニカーの登竜門な印象があったが、今のラインナップを見るとあまりそういう感じはしない。ある種、その年代年代に割りとその時の作り手の感性や好みが混ざってる気がするマジョレット。
トミカがそうであるように、マジョレットもまた時代時代の”味”があり、色々な年代のものを集めて並べるのも楽しそうではある。
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