

HOTWHEELS PORSCHE 911 TURBO (930) 1977
オープンワールドクライムゲームと言えば、真っ先に名前が上がるのは「GTA」だろう。
GTAクローンと称されるような、オープンワールドゲームは数多く、後釜の作品達はGTAのような要素を多く持ちながらも、それぞれが特色を出すことで差別化を図ってきた。
「Watch Dogs」シリーズはハッキング要素を強め、「Saints Row」はおバカ路線かつ、プレイヤーや乗り物のカスタマイズ要素を充実させた。
それよりも前の作品となれば、現実の都市を舞台としている「Driver」に、格闘をメインに据え、香港を舞台にした「Sleeping Dogs」にその元となった、警察官を主人公にした「True Crime」など、GTA系のオープンワールドゲームは多数存在する。
今でもシリーズが続いている作品は決して多いとは言い難いわけだが、そんな折にニューカマーとして登場したのが「Cyberpunk 2077」。タイトルの通り、2077年を舞台にした、サイバーパンク世界のオープンワールドゲーム。
当然、当方の中でも期待値が高い作品だったのだが、蓋を開けてみればデバッグ不足に最適化不足でクソゲーに近いレッテルを張られてしまった本作。当方は様子見ということで未だにスルーしてしまっているが、度重なるアップデートのおかげで大分改善されたとは聞いている。PS4proもしくはPS5でのプレイが強く推奨されているようだが。
そんな本作だが、俳優のキアヌ・リーブスがジョニー・シルヴァーハンドというキャラクターで登場する。伝説のロックバンド「サムライ」のリーダーであり……という設定らしく、そんな彼の愛車が今回製品化されたポルシェ・930ターボ。
この手のオープンワールドゲームで実車が登場する事は極めて稀……というか前代未聞ではないかと思う。
PC版でModで実車を出して……というのはGTAのPC版プレイヤーならお馴染みだろうが、コンシューマゲーム機でリリースされたこの手のオープンワールドゲームで実車が運転出来るのはおそらく本作だけ。
勿論、車をメインにしたオープンワールドゲームなら実車を運転できて当たり前だが、車をメインにしていないオープンワールドゲームに限定すれば、間違いなく本作だけだろう。
本作の登場車両は他のGTA及びGTAクローン同様に、その世界観に合わせた独自のデザインのオリジナルの車両達だが、その車両達に混ざって居る実車がこのポルシェというわけ。
それだけでも存在感が抜群にも関わらず、このポルシェがメインシナリオにも密接に関わる、キアヌ・リーブスが演じるキャラクターの愛車であり、PVにも登場して居るのだから、否が応でも、「Cyberpunk 2077」という作品の「アイコン」になって然るべき存在だろう。
レスポンスの記事で詳しく紹介されているが、このポルシェはただのノーマルモデルではなく、「Cyberpunk 2077」に合わせてしっかりとコンバージョンされた上で、その生い立ちを車のカスタムに敷き詰めてある。
シルバーのボディカラー、白色、赤色、カーキの差し色それぞれに意味があり、また車体のステッカーにもモチーフがある。
1台のポルシェとしてだけでなく、一人の登場人物の愛車として丁寧にデザインが施されているという事だ。

「Cyberpunk 2077」という作品の知名度や、作中におけるアイコニックなマシン、そしてそれを立体物としても地味にはならないという要素が今回、ホットウィールでの製品化に繋がったのだろうと思う。
1台のポルシェのミニカーとして見ても、映画やゲームの「アイコン」で見ても見劣る事のない存在。
謂わば、バック・トゥー・ザ・フューチャーのデロリアンやゴーストバースターズのエクト1にも引けを取らない存在。
今まで映画でもゲームでも「アイコン」となるように作られてきたマシンは数あれど、既に多くのアイコンが存在する今、新たにアイコンとして認知させるのはそう容易ではないだろう。
勿論、継続は力なりという言葉もあるように、シリーズ化していくことで定着させる事も出来る。だが、「Cyberpunk 2077」はまだ1作目でシリーズ作品ではない。
それが今回ここまでアイコンとして根付いたのは「Cyberpunk 2077」の持つ話題性と、なにかと「アイコニック」になりがちなオールドポルシェというベース車、そしてそれを操るキアヌ・リーブスの演じるキャラクターと、それをイメージしながらポルシェの伝統をも取り入れた高いデザイン性という条件が揃った結果なのではないだろうか。
まあその結果、GTAクローンのゲームネタをGTAがパクるという荒業も出て来たわけだが。
あちらは現行のポルシェを元ネタにしたマシンにパロディしたグラフィックを施しており、良くも悪くもGTAらしい要素となっている……が、流石にやり過ぎたと反省しているのか何故か通常ゲームプレイでは使用できないグラフィックと、なにがなんだかよくわからない事に。まあ細かいことを言うと、ホットウィールあるあるではあるのだが、キャスト自体は飽くまで「ポルシェ 911(930) ターボ」であり、偶々最初のリリースが「Cyberpunk 2077」のグラフィックを施したものだった……という感じ。
ゲーム内に出てくる同モデルと比べると細かいところでボディが異なる。Cyberpunk 2077がコンバージョンしたエクステリアは印刷の再現もしくは完全にオミットされているし、片側しかないミラーもこのキャストはちゃんと両方にある等、前述の通り、このミニカーは飽くまでも「ポルシェ 911(930) ターボ」にCyberpunk 2077のグラフィックを施したモデルに過ぎない。
そこもまたミニカー的であり、ミニカーの「デフォルメ」と呼べる部分。
もし、サイバーパンクが好き、キアヌ・リーブスが好き、ポルシェが好き。どれか一つでも条件が重なるのであれば、是非とも1台手に取って頂きたい。オススメ出来る。
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TOMICA LIMITED VINTAGE NEO TOYOTA CHASER
かつてのマークII兄弟の一つ、チェイサー。
今でこそ、東京都内のトヨタは「トヨタモビリティ東京」としてチャネルの統一がされており、全国のトヨタディーラーも今後は一つのチャネルに統合する予定だとかで。
かつてチャネルが分かれていた時代、それぞれの店舗でしか買えない車種というものが存在し、更には同じプラットフォームでありながら、それぞれのチャネルがそれぞれ独立した車種を売っていた時代があった。まあその時代は割りと最近の話なのだけども。
姉妹車の一本化も進み、今や3姉妹車なんて聞かない。最後の3姉妹車で思いつくのはノア、ヴォクシー、エスクァイアの3姉妹。
だが、エスクァイアは昨年に生産終了しており、新型となった現行ノア/ヴォクシーは従来通りの2姉妹に戻っている。
昨今、どのメーカーも売れ筋カテゴリー以外は1車種に絞る事が多く、下手をすれば売れ筋のクラス以外には置かない、なんていうメーカーも少なくない傾向にあり、2姉妹でもあるだけまだ余裕の現れだったりするのではないかと思う。
今やOEMですら、3姉妹(と呼ぶのだろうか?)は少ない。これもまた一つの時代の流れ。自動車という産業はある意味、その時々の時勢や技術力を顕著に反映する分野なのだろう。
さて、本題。先週販売となった、TLV-Nのトヨタ・チェイサー。初出はツアラーVに始まり、昨年はアバンテG、今年はツアラーSということらしい。あまりチェイサーのグレードには詳しくはないのだが、おそらく一番人気はツアラーVだろうか。
当方は色で選んだ為、今年のツアラーSでリリースされたブルーまでスルーしていた。
実車はFRレイアウトに加えてトヨタの名エンジン、1JZ系が使われてる事もあって走り屋人気が高く、一時期中古車として相応の価格帯だったはずのチェイサーも気付けば結構中古車としては結構高い部類の車に変貌。極上車が入ろうものなら、値段は新車価格並かそれ以上なのは間違いないだろう。当然、兄弟車のマークIIやクレスタも似たような状況にある現状。
マークXがその位置に差し掛かかりつつあると共に、そろそろ180系ゼロクラウンもその位置になりつつあるという話を聞く。まあグレードはアスリートのようだが。
FRで改造して……が車好きの若者の基本のようなところがあるが、当方は見る分には好きでも乗る分には派手に弄りたいとは思わない性分なので、仮にチェイサーを乗るとしても、十中八九、どノーマルで乗ってるような気がする。
そうは言いながらも、最近は前述の通り、100系は中古価格が高いうえ、ノーマルのチェイサー……というかノーマルのマークII・3姉妹は出物が少ない印象がある。まあ改造ベース車の宿命とも言うべきか……。
実用的でフリート感強めのマークIIも、フォーマルで高級志向のクレスタも、若者向けのチェイサーも、その全てが一括りにされて、手頃なFRのドリフト車ベースとなり、走り潰された後、市場に残ったのはところどころ手が加えられたそれらばかりでノーマルはほぼほぼ淘汰されてしまう。それがこの手のFR車の宿命。当然台数も減るので、その人気も相まって価格は上がる。今ではかなり高額なスカGやAE86もそういう系統の車なわけだ。

ユーザー取り付けオプションは基本面倒だとしか思わないのだが、流石にツアラー系のチェイサーはウィングがあってなんぼだと感じるので、ウィングとサンルーフバイザーを取り付けた。TOURERの文字はオプションかなんかだと思うが、実車でこれが入ってるのを見かけた記憶がない。
日本では自動車や航空機、鉄道なんかもそうだが、そういった工業製品は歴史的なものとしてはあまり見られない傾向があり、保全一つとってもなかなか思うようには行かないらしく、おそらくこういった「純正状態」のその時々に売れた車というのは後世に残り辛いような気がする。
その時代、その瞬間、確かに存在していたはずの物は時間の流れとともに朽ち果て、その姿を跡形もなく消し去る。
タクシーやバス、トラックと言った実用車程、そういう傾向が強いのは目の当たりにしてきている。
そういう意味で言えば、精工な1/64ミニカーで当時の仕様をそのまま再現するというのは、ある意味歴史的な物を後世に残すという一つの選択肢なのかもしれない、なんて思ったり。
1台あたりの単価はやっぱり高いTLVだけど、やっぱり偶に買うとやっぱり良いなあとなるのもTLV。スケールミニカーをスルーしてる当方だけど、TLVは割と買ってしまうのはやっぱりブランド力のおかげか。
余談ではあるが、今月から箱の裏面にあったトミカリミテッドのロゴが消されて、代わりに小文字tomicaのロゴに変更されたそう。飽くまでもTLVはトミカリミテッドの派生アイテムだったはずだが、肝心のトミカリミテッドが休止という名の事実上の廃止を迎えてそろそろ9年が経つし、こうなるのもやむ無しか。
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当ブログでは実車を主軸においた記事を基本書かないのだが、クラウンに関してはやっぱり覚書しておきたいので雑記として。
昨年辺りから様々な情報が錯綜していた「新型」クラウン。今年に入っても情報はベールに包まれたままで、7月に入ってから新情報が続々と登場し、7月15日にワールドプレミアを発表。そして昨日、名古屋トヨペットが新型クラウンの広告をお漏らしするというトヨタにしては珍しく、情報統制が取れてないのでは?なんて事態が発生したのも束の間。
一気に「クラウン」を関した車が4つも発表されるなど、誰が予想していただろう?
そして錯綜していてイマイチ正確な情報が掴めなかったクラウンも、今ならわかる。クラウンを冠する車が4種類もあれば、それは情報が錯綜するわけだ……。
1枚目の画像、左から今年の秋先から受注開始し、来年1月から生産開始だという「クロスオーバー」。
トヨタのEVお披露目で後ろに置かれていたクレイモデルが源流と思われる「スポーツ」。
実はモリゾーの指示で復活が決まったという正統派モデルの「セダン」。
機能重視でどこかスプリンターカリブみを感じるSUVかつワゴンの「エステート」。
16代目クラウンのコンセプトは「DISCOVER YOUR CROWN」で、4つのボディスタイルと多様なボディカラー。
自分にピッタリの「クラウン」を見つけるという意味ではこのコンセプトと非常に合致しているように思う。
ワールドプレミアにて、モリゾーと開発トップのやり取りが明かされているのだが、これが実に今のパワーを持ってるトヨタらしいと思わざるをえない。
クロスオーバーとして、新しいクラウンとして、「原点」に立ち返り開発が進められたクラウン。ある程度カタチになったところでモリゾーから「セダンも考えてみないか?」と、提案。
この提案を受けて、多様性の時代を考え、ハッチバックやワゴンも必要だと、4つの異なるモデルを提案し……というのだから、実にぶっ飛んでる。
元来、クラウンは「セダン」が基本であり、「FR」で「日本の道路事情に合致し」「保守的である」という固定観念がある。
が、トヨタはこれらの固定観念をぶち壊して「より良い物」を、「進化」が必要だと考えたのだろう。日本専売色が強いクラウンも、この新型からはグローバルモデルになるらしい。ある種、新型のこのクラウンは殻を破ったのではないかと思う。
当然、賛否両論ある一方、歴史の長いクラウンは、時代時代に進化を遂げていたのもまた事実。
2ドアハードトップにトヨペット・マスターラインのようなステーションワゴンにユーティリティクーペな佇まいのピックアップすら存在した。クラウンの一つのカテゴリとして。
そもそもクラウンにはワゴンが存在したし、170系にもステーションワゴンのエステートが存在したのも記憶にまだ新しい。
つまり、セダンが車の基本形であり、クラウンが日本の自動車における基本形だからこそ、「セダン」なのがクラウンというイメージが染み付いているのみで、実際の所、クラウンはセダンでなくとも「クラウン」なわけだ。
タクシー車両のクラウンコンフォートとクラウンセダンに至ってはシャシーがマークIIベースなのでクラウンですら無いし。
クロスオーバーを初めてみた時、まあまあ良いじゃん、220系が一番好きだけどというスタンスだった当方だが、セダンを見て、ああ、これもカッコ良いなと。新型はセダンが一番好きかもしれない。もう少しトランクが長い方が好みではあるが、トヨタの「セダン」を継承しているように思う。
まあ結局220系が一番カッコ良いと思ってるのに変わりはないのだが、220系の「ゼロクラウン」の終着点感が強い以上はこのまま保守的に続けるのが賢明には見えなかったのも事実だろう。
まあ当方は免許はあれど車は持っていないし、新車を買えるような経済的余裕も当然ながら無いので高嶺の花でしかないのだけども、色々危惧しか出来なかったクラウンも蓋を開けてみれば正当進化でしっかりと「クラウン」をしていて一安心。やはり天下のトヨタだとつくづく。
それにしても、170系から180系に切り替わる際の、「ゼロクラウン」にも当時賛否あった可能性は拭えないし、200系から210系に移行する際の「イナズマグリル」と「ピンクのクラウン」なんかはかなり賛否あった記憶がある。見慣れた今でこそ、なんとも思わないデザインもあの当時はドン引きした記憶がある。
そして210系から220系に移行する際も、従来の山型形状をやめ、6ウィンドウのノッチバックに見えるセダンに変化した際も賛否あったのが記憶に新しい。当方はテールライトとフロントマスクがかなり好みかつ、夜にテールを見て惚れ込んだ記憶がある。
新たな歴史の1ページを築いたクラウン。もしお金も場所も無限に使えたら、歴代クラウンを並べて保有したいところ……。
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TOMICA TOYOTA CENTURY
歴史が動く瞬間。人間が作り上げたものである以上、常日頃から起こる出来事はすべて歴史の1ページ。
正直ブログの記事にするかも迷っていたのだが、当方としては、生きている間、置きた事、その時自分が何を感じたのか、少し記したい気もして、敢えて記事にしておくことにした。所詮デジタルのデータである以上、なにかの拍子にこれらのデータが消える事は当然あり得ること。今までも数あるブログサービスが終了し、そのデータが消失したように、今使っているFC2がそうならないという保証もない。残念な話ではあるが、これが現実でもある。
とは言え。その終わりの瞬間が来るまで、当方としてはミニカーを、その時々の話題を、自分の感情を書いて記録しておきたいというのもある。前置きはこの辺にして。思うところは続きからに記すとして。
2019年に登場したトミカのセンチュリー。当ブログでも改造品を確か紹介していた記憶がある。
トミカのセンチュリーは初代が黒箱時代に製品化されたのみで、2代目は通常トミカでは製品化されず、トミカブランドではTLV-neoで後年になって製品化されたのみ。
トヨタの最上級セダンであり、皇室御用達かつ、政府関係機関でも用いられ、ハイヤー等でも見かける超高級車。センチュリー。日本らしさと高級車を兼ね備えたモデル。イギリスに(資本は兎も角として)ロールスロイスがあるように、アメリカにキャデラックがあるように、日本にはトヨタ・センチュリーがある。

トミカのカラーバリエーションは通常モデルの神威(エターナルブラック)、初回モデルの精華(レイディエントシルバーメタリック)、そして今回紹介しているイベントモデルでリリースされた摩周(シリーンブルーマイカ)。
現行センチュリーは全部で4色。あとは飛鳥(ブラキッシュレッドマイカ)でコンプリートなわけだが……さて、それが出るのか否や。まあ出ないか。
トミカのイベントモデルは一部の例外を除いて、基本的にはイベントモデルである旨のタンポが入る。
今回のセンチュリーは金色のイベントモデルのロゴマークをフロントドアに印刷。元ネタは宮内庁所有のセンチュリーだろう。あちらの色は神威の筈だが雰囲気は抜群。
やはり1台と言わず、2台3台と並べたくなるような車種だなあとつくづく。黒いクラウンなんかも並べれば完璧。
以下、この記事の本筋的なそれ。雑記。
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