fc2ブログ

GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

スターストライプ

IMG_9823.jpg
IMG_9824.jpg
MATCHBOX SUPER CHASE CHEVROLETE CORVETTE C8

マッチボックス2021の最終アソートに突如として登場した「スーパーチェース」なる新アイテム。
マテルはあの手この手で市場調査やら、今後の方針を模索している印象でこのアイテムもそんなマテルの戦略の一貫と言ったところか。
トレジャーハントはすっかり馴染んだけれど、マッチボックスでも今後スーパーチェースが馴染むのか、それとも今年限りで終わってしまうのか、はたまた、年間通して1台なのかそれとも複数台なのか、色々気になるところだが、こればかりは今後の動向を見守る他ないか。

リアルライダーに細かいタンポ印刷をまとったそのアイテムはホットウィールにおけるスーパートレジャーハントと立ち位置はおそらくほぼ同じ。混入率は不明だが、気持ち、STHより高い?それともSTHと同じくらいか。
日本では正規こそあれど、このアイテムが入るのかまったくの未知数だったが、どうやらしっかり入ってきていたようで。

IMG_9825.jpg

レトロなスタイルのリアルライダーリムながら、アメリカの星条旗を意識したであろう、赤、青のタンポとマットホワイトのボディカラーのおかげで、アメリカンスポーツを代表するコルベットには実によく馴染んでおり、ライト類、エンブレムのタンポもしっかり入っていて出来栄えは非常に良い。ナンバーにまでタンポ印刷がある拘りぶり。もはや赤字と言っても過言ではなさそうな出来栄え。

サイドには「SUPERFAST」のロゴが入ってることから推測するに、シリーズ的には昨今のマッチボックスが展開している新しいスーパーファストシリーズの一部、というところか。あちらも開閉ギミック付きのアイテムを主としながらも、ギミックレスのアイテムも散見される。それでいて、ホットウィールと異なり、シャシーはダイキャストではなくプラ。スタンスや扱いの違いを感じる。

IMG_9827.jpg
IMG_9828.jpg

一年以上前に改造したエクスプローラータクシーと並べて。
すっかり当方のアメリカ熱は落ち着いてしまったし、アメリカの自動車メーカーは電気自動車に躍起で、EVのデザイン性も好みではないが、まだまだアメリカのガソリン車は健在だし、中にはカッコ良いモダンアメリカンも居るわけで、彼らにはもっと頑張ってもらいたいなあと。

EV化だって悪くはないけれど、彼らの本質はやっぱり「無駄」にある気がする。ミニマリズムなアメ車はどうも煮え切らず、中途半端な印象を受けてしまうからこそ、無駄な装飾だったり、無駄な大きさだったり、そういう「ゆとり」が欲しい。それがアメ車のカッコ良さだろう。

今年も残すところあと僅か。本当に時間の流れを早く感じて、もう今年も終わり?と驚きを隠せない。目まぐるしい程にありとあらゆるものが移ろい行く時代。その流れに取り残されないようにしながらも、もう少しゆっくりとした時間を過ごしたいところ……。

にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村


スポンサーサイト



テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

延伸

IMG_9994.jpg
IMG_9995.jpg
TOMICA HUMMER H2 LIMOUSINE

滞り気味の更新。ネタはあるのだが、いかんせん、腰が重いのなんの。というのは置いといて、今日発売のロングトミカ。
リムジンのトミカはおおよそ10年前にキャデラック・エスカレードの物が出ているがこれがまた……後述。

ハマーH2の生産終了から既に10年以上が経過する今、何故ハマーのリムジンを?しかもピンク?と思わなくもないのだが、出来栄えを見てそんなことがどうでも良くなってしまった。

IMG_9993.jpg

この圧倒的存在感。未だにラインナップに居座るハマー・H2をそのままストレッチした大きさで、非常にアメ車の巨大さと威圧感を全面に押し出している。生憎H2がどこにしまわれてるかわからないので比べられないのだけども……。

今まで色々なリムジンのミニカーを触れてきているが、当方的には歴代でも一位のリムジンのミニカーではないかと思う。リムジンらしさで言えば、古いマジョレットのベンツのリムジンなんかは前後のドアが開閉し、アンテナが装着されてることでリムジンらしさを非常に感じたものだが、トミカのこのリムジンはドア開閉こそないものの、リムジンの存在感を十分以上に醸し出している。

IMG_9996.jpg

ギミックは屋根着脱。一体どういうことだと思われがちだが、概ね当方の予想通りの飽き方ですべてを察した。
ただ車内を眺めることが出来るのがこのギミックの意図ではおそらくないだろう。ではどういう意図があるのかと言えば、まずリムジンを説明しなくてはならない。

リムジンと言えば高級車かつ、企業の重役やお金持ちの移動手段……という立ち位置の乗り物だった。とにかく見せびらかす、お金持ちというのを誇示する、その為に存在感ある乗り物を、というのがリムジン。

無論、今でもその立ち位置に基本的にブレは無い。アメリカ大統領の専用車、キャデラック・ワンはリムジンだし、宮内庁の天皇皇后両陛下のセンチュリーは確か若干だがボディがストレッチされていたはず。

だが、今の時代、リムジンを移動手段に用いる企業の重役やお金持ちはそう多くはないだろう。
リムジンのベース車両として使いやすかったリンカーン・タウンカー……というかパンサープラットフォームのようなアメリカンフルサイズかつ、ラダーフレームの車両が生産を終え、セダン系は軒並みモノコックボディ化。これによりリムジンは作りにくくなったのもおそらく拍車を掛けた。

或いはSUV人気によって、ハイエンドのSUVが出てきた事、リムジンでなくとも高級感や威厳を与えるデザインの高級車が多数存在する事、実用性を度外視する価値観よりも実用性を重視する価値観が当たり前になったのも要因だろう。飽くまで推測だけども。

そんなリムジンのベースはラダーフレームボディのSUVやピックアップトラックベースのものも少なくない。このハマーのリムジンだって、そういう時期に出てきた車両。ハマーH2はシボレー・タホのプラットフォームをベースにしたラダーフレームのSUV。蛇足だが、噂に寄ると自重に耐えられず、足回りが折れることがあるらしい。

IMG_9997.jpg

で、どういうことかと言うと。つまりこうやってフィギュアを、プラキッズを突っ込む為のギミックと見た。当方が突っ込むのはトイズキャビンの整備士とアンソニー・サイモンと傭兵だが。

現代におけるリムジンは高級感のある乗り物という要素に加えて、パーティー用の乗り物という側面が非常に強い。
車内設備が豪華であること、広い車内空間で大人数を載せられるということ、パーティーの送迎中も盛り上げられる。それがリムジン。

サンルーフを開けて風を感じるように、リムジンもサンルーフ・ムーンルーフを装備している事が多い。中には屋根全面がソフトトップになっているものも珍しくない。そしてパーティー用途で使用されるリムジンの屋根から顔を出す人も決して少なくないはず。

ドアを開けるよりも、ずっと面白いギミックだと踏んだが、さて他の人の反応はどんなものだろうか。

IMG_9998.jpg

さて。トミカにはもう1台リムジンがある。おおよそ10年ほど前にリリースされた、キャデラック・エスカレードをベースにしたリムジン。
左右後部ドア開閉のギミックを持っているのだが、まあ出来栄えで言えば……。ストレッチされすぎている印象があるというのもあるが、一番の問題点は根本的なスケールが小さすぎるという点に尽きる。

IMG_9999.jpg

おかげで全長こそ、ハマーリムジンと大差無い中、印象としてはハマーリムジンの半分の大きさというイメージに。おそらく箱の起きさに合わせて全長を決めており、そのせいでリムジンでありながらも、妙に間延びして細長い印象をうけてしまうのだろう。これ、逆にノーマルボディに戻したらどんなことになるんだろうか?

と言ったところで〆。最近のロングトミカはギミックもチョイスするネタもウィットに富んでいて子供も大人も喜ぶアイテムに仕上がっているように思う。逆に言えば、ロングトミカくらいの水準でないと、面白いギミックは簡単には付けられないということか。

にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

これも醍醐味か

9946r.jpg

現在、銀座にあるNISSAN CROSSINGでレストアが完了した伊藤かずえ氏の日産・シーマが展示されているということで東京駅で用事を済ますついでに足を伸ばしてみた。

同時期のハードトップのセドリック/グロリアなんかは実際に何度か目撃した事がある一方、何故かY31シーマに関しては実車を目にした記憶が無い今日この頃。
「シーマ現象」なんて名前もあったくらいなのだから、球数が極端に少ないなんてことは無いはずなのだが、単に気付いていなかったのか、それとも球数が減ってしまったのか。

ミニカーと実車を並べて~~なんてのはよくあると思うが、そのミニカーが自分でリペイントした奴だと普通に並べるよりもちょっと優越感に浸れる……気がする。内装色が実車はグレー、トミカはアイボリー系だけどこれもまたデフォルメの世界と言うべきか。

IMG_9947.jpg
9944r.jpg

このシーマのアルミホイールもセドリック・ブロアムやらクラシックSVプレミアムで馴染みもあるし、それらを導入していた事業者がJPNタクシーに履かせてたりするようなレベルで馴染み深いけれど、元を正せばこのホイールはシーマ用の物らしい。

高級車は型落ちになると途端に古臭さを感じてなんだかあんまり格好良くなくなるような気がするのだけど、やはりネオクラシックどころか、クラシックに片足を突っ込むような年代の代物になると威厳さや、当時を感じるスタイリングを格好良く感じる。今ダサいというか、型落ち感を強く感じる年代の高級車も、もう10年20年すればやっぱり時間経過が「味」に変わるのだろうか。

テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

マッチボックスエトセトラ その2

IMG_9733.jpg
IMG_9741.jpg
MATCHBOX TESLA ROADSTER

気付けば12月。1年が経つのはとても早く……。去年のジオラマ会から既に1年が経過している事実もなかなか来るものがあるが、ありとあらゆる事象から1年、或いはそれ以上経過している事実に驚きを隠せない。

2021年のニュースと言えば。マテルの販路の拡大。アマゾン公式ショップからの、単品販売、マッチボックスの正規輸入の再開。ある意味、転換期と言っても差し支えなく、今年一年のデータはCOVID-19の影響が多かれ少なかれあったとは言え、マテルが今後日本市場でどのように展開するかを決めるデータとなったはず。

当方的には成功というか、より「身近」なミニカーとしてホットウィールとマッチボックスを売り込むように成功したようにも思うのだが、はてさて。

IMG_9735.jpg

とりあえず1つ目、テスラ・ロードスターの新型。
初代ロードスターはロータスをベースにしていたが、時間を空けて登場した2代目は独自のデザイン、独自のプラットフォームを持ち、最近のテスラらしいスッキリしたデザイン。既に予約も受け付けている……が、納車はまだまだ先。いや、テスラ。サイバートラックもなのだが、いずれ出るとは言え納車に何年掛かるのか。
時価総額が高かろうとも、トヨタよりも持ち上げられようとも、やっぱり新興メーカーというハンデを考慮しても、自動車メーカーとしては如何なものなのか。流石に自動車メーカーで一番時価総額があるともなれば、盾には出来ないような気もするのだが……。

と、実車の話は兎も角として。マッチボックスにおける新しいキャストの一つで、その出来栄えは極端なデフォルメも無く、タンポもシンプルなもの。カラーリングはサテン系のつや消しメタリック。一言で言うなら「渋い」。電気自動車そのものがコレクターには不人気気味なところがあり、新キャストにもかかわらず残ってるケースも見受けられた。

だが、今のマッチボックス、そしてテスラらしい要素が詰まったアイテムなので是非とも手にとって貰いたい。
このモデルでなくとも、日本に正規輸入があるかは別問題だが、今後マテルがリリース予定だという、99%がリサイクルされて作られるという、白色のロードスターでも良い。SDGsが叫ばれる現代において、マテルがそれに考慮してリリースを決めた白色のロードスター。車種チョイスも、そしてそれらを考慮して製品化にまでこぎつけた情熱。実に興味深い。いつぞやの初期中国製トミカのように圧潰しないと良いが。

IMG_9746.jpg
IMG_9744.jpg
MATCHBOX MAZDA 3

約一年……というか丸々一年も遅れてリリースされたマツダ3のマッチボックス。あまりの出来栄えの酷さにマツダからクレームが入ったのではないかと勘ぐってしまったくらいなのだが、結局去年の試作品と大差あるようには見えず。

今回、ホイールをなんとなく大径にしてみたが、相変わらず妙にずんぐりむっくりしていて、マツダ3の持つ、流麗さが損なわれたまま。野暮ったく見えるソリッドなレッドのカラーリングのせいなのか?それともホイール?タンポ?と色々考えてみるも、それぞれの要素がちょっとずつ悪さした結果、このなんとも言えない感じのマツダ3になってしまったのではないか……というのが当方の推測。

一部店舗で手つかずだったのも正直納得してしまうくらいには本当になんとも言えない感じが漂うキャスト。フォレスターやら、ホンダeの出来栄えがマッチボックスの良さを存分に活かしていただけに余計にそう感じてしまうのかもしれない。

IMG_9748.jpg

厚ぼったいフロント、クリアパーツの延長によって再現されているリアスポイラー。そして妙に削ぎ落とされてしまってるように見えるフロントマスク。立体感の薄いタンポ。
おそらくはこの辺が違和感の正体なのだろうが、一つ一つの小さな違和感や相違が、俯瞰した時にアンバランスさを招くという例なのではないかと思ったり。

IMG_9747.jpg

そういえば、マッチボックスでは割と精力的にリリースされているように見えるマツダだけども、向こうにおけるマツダってどういう立ち位置なのだろう?

今や、トヨタ・日産・ホンダはアメリカのビッグ3と肩を並べる大衆車。スバルもこの点ではほぼ同様に見えるわけだけども、マツダは?
割と大衆車として受け入れられていて、デザインに対して、使われ方は他の日本車メーカー同様なのではないかと勝手に思っているのだけども、案外そうでもなかったり?

IMG_9750.jpg
IMG_9751.jpg
MATCHBOX FORD CROWN VICTORIA TAXI YELLOWCAB

個人的に一番の楽しみだったのはこのアイテム。
春先にもタクシー仕様のクラウンヴィクトリアのムービングパーツは紹介したが、今回リリースされたコレは架空タクシー会社仕様ではなく、なんとニューヨークのイエローキャブ仕様。

グリーンライトやトミカのイエローキャブと比べると大分オレンジが強めで黄色というよりは山吹色と表現したくなるような感じなのだが、実車の色はトミカやグリーンライトの方が近いのか、それともこっちの方が近いのか、ちょっとばかり気になるところ。当方の中でもやっぱりイエローキャブの黄色はマッチボックスのこの色の印象が強かったりするのだが、数多のミニカーやゲームを見ているとこの黄色もまた「デフォルメ」のように思えたり。

言ってしまえば、このタクシー表記のデザインも1世代前のデザインで、記憶が正しければ、2007年頃に登場し、確か2013年頃まで使用されていた記憶がある。
現在は2013年以降に登場したデザインでNYCに●にTを白抜きというか黄色抜きしたシンプルなデザイン。確か登場した当初は割と向こうでは賛否あったような記憶がある。いくらボディカラーでタクシーだとひと目見てわかると言えども、ちょっとシンプル過ぎるのではないか、と。思えば、アメリカのデザインが合理的な物により傾いた時期もこの辺りだったような気がしなくもない……。

元々、イエローキャブのドアには料金表が貼られており、その料金表にも年代によって色合いやら表記が微妙に異なるのだが、やはり一番「変わったな」と感じたのは2007年のこの「NYC TAXI」表記。そして気付けば「NYC T」なのだからこれもまた時代の流れを感じてしまう。

IMG_9752.jpg

マッチボックスではこのタクシーのデザインも実車と異なり、ここもまたある意味「デフォルメ」と呼べる部分だったり。

NYC TAXIは当然のことながら、この時期ではドアには掲載されていない料金表が後部ドアに。本来後部ドアにあるはずの初乗り料金表示がリアフェンダーに移動。このリアフェンダーも2007-2013のデザインならば、ここにはチェッカー柄と車両番号が表記されていはず。

しかもこれ、ただ移動しただけではなく、なんとこの初乗り料金表示は現行の「NYC T」デザインのもの。
初乗り料金と共に空港までの定額料金とセットで表記されるようになった現行デザインで、極端な話、2000年代のイエローキャブのデザイン欲張りセット。トドメの一撃は「NYC♡MATCHBOX」のステッカー。無論、これは「I♡NY」のパロディだろう。

実車のミニカーとして、或いは実際のニューヨークのイエローキャブのスケールミニカーとしてみるとこれは許されざるものではない。だが、デフォルメの効いたミニカーとしてみた時、ミニカーの世界観にクラウンヴィクトリアのイエローキャブを実によく落とし込めていて、マテルの愛を感じてしまう。ましてや、クラウンヴィクトリアのイエローキャブなんてそれこそ新車として登場した1998年から、2021年の今現在までニューヨークの街を走り続けているのだから。
クラウンヴィクトリアがニューヨークの、イエローキャブのデザインの変化と共に歩んできたそれを一つのキャストに綺麗にまとめ上げるセンス。脱帽。ある意味、スケールミニカーではないからこそ許されると言うべきか。

そんなニューヨークを走るクラウンヴィクトリアのイエローキャブは11月末時点で僅か17台を残すのみ。
COVID-19が落ち着かない上に、ニューヨークの治安の悪さと差別の酷さと言った諸々のアメリカの、ニューヨークの抱える問題に加えて、当方の中でのアメリカの虚像が大分崩れてしまった事で、乗りに行くのが夢でありながら、だんだんその夢が遠くなっていく感覚がある。元々夢なんてあってないような、そんな当方が、よりニヒルに傾いてしまうような、そんな感じ。もうアメ車だらけのニューヨークは見れないのだろうなあ。

にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク