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GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

日本のマッシブ

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HOTWHEELS MITSUBISHI 3000GT VR-4

今日のホットウィールのカーカルチャーの新作。三菱・3000GT。日本名、GTO。北米における三菱の存在は当方の中でクライスラー系と提携した事もあり、マッシブな印象がある。
特に80年代後半から2000年代初頭にかけて頻発していたスポーツカー群はそれこそ、アメリカンマッスルにも引けを取らないような、ハイパワーなマシン揃いな印象。いや、むしろマッシブでなければ、北米ではやっていけなかったのではなかろうか。

ダッジ・ステルスとして兄弟車すら存在したGTO。そのスタイルからなのか、兄弟共々、向こうでも近年、人気な印象がある。エクリプスの兄貴分みたいなところがあったからだろうか。日本では不人気の部類のGTOだが、そのスタイルは現代でも他のスポーツカーとはどこか一線を画する印象。

トミカでも5年くらい前にトミカプレミアムでGTOが、それも同じ赤色でリリースされているわけだが、どちらもモデル化したのは前期型というのは、人気なのが後期よりも前期ということなのか。無論、トミカは日本仕様で右ハンドル、対するホットウィールは名前の通り、北米仕様で左ハンドルという違いがあると言えど、後発のホットウィールは後期型でも良かったんじゃないかと思わなくも……。

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日本的佇まいなようで、日本的に感じられないデザイン。かと言って、北米的でもない。だが、昨今のアメ車に見られるような無国籍感も薄く、なんとも不思議なマシン。

なんだかんだでコアな層が多く、未だに人気があるのも、このオンリーワンのデザイン故か。
かつてのマッチボックスでリリースされた後期型のスパイダーもそうだし、今回のホットウィールもそうなのだが、デフォルメを入れると妙に実車とはどこか違う印象を受けるのはこのデザイン性なのだろうか。

決して悪いフォルムでは無いのだが、どうにもリア周りがGTOっぽくないというか。実車はもう少し曲線的なイメージがあるのだが、ホットウィールのこれはどこか直線的に感じる。その点ではトミカプレミアムに少し軍配が上がるような気がするのだが、あっちもあっちで、足回りやらフロント周りでどうもGTOっぽくない印象があったりで、それぞれに良い点悪い点があるような、そんな感じ。

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HOTWHEELS MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI

こちらも同じくニューカマー。ランエボ6。
今はなきランエボだが、三菱と言えばランエボという人も少なくないだろうし、当方もその一人。今じゃ三菱が作るのは軽自動車かSUVのみで、ちょっと残念でもあり。

今や様々な問題を発端にして、すっかり体力が無くなってしまったメーカーなので致し方ないのだろうが、どうにか立て直しを図って、是非ともまたランエボないしは、パジェロと言ったかつての「三菱」を象徴したアイコニックなネームの車を復活させて欲しいなあと。まあ当方はトヨタ以外にそんなに乗る気が無いので完全に願望にすぎないんだけど。

まあ今の三菱のアイコニックは「アウトランダー」だろう。新型のアウトランダーは随分大胆なデザインを持っており、割と人気な印象。実車を見たことはないが、割と期待出来る車種なのではなかろうか。先代も初代も名前に恥じないタフなデザインで、好きな車である。

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と、話は逸れたので本題に。
ウィングは成型色、それもメタリックを再現しようとして少しだけ微妙な感じはあるのだが、それが気にならないくらいまとまりの良いデフォルメ。

特にホットウィールのランエボはどれもこれもデフォルメが強めで、これならトミカの方が……となりがちなものばかりなだけに、今回のこのエボ6はかなり良い。
流石にTLVのようなスケールモデルと比べると大分デフォルメが強いが、最近のホットウィールらしい、リアルながらもカッコ良いデフォルメが効いていてランエボの無骨さが良く現れている。

今までホットウィールでリリースされたランエボは「VII」と「X」だが、エボ7はラリーモデルを意識してる為か、車高が高め。車高を下げるにしても、バンパーにエアロを加える等しないことにはちんちくりんになりそうな印象。

もう片方のエボXは前後に大径タイヤを採用する大振りなデフォルメ。当時のホットウィールらしい味はあるのだが、同時期のトミカやらマッチボックスのエボXと比べると大分デフォルメがキツい。印象としてはゲームに出てくるような、そんな雰囲気さえある。言ってしまえば、ランエボのマッシブさを極限まで突き詰めたような、そんな感じ。

今後はこのランエボとGTO、リアルライダー入りしたZ32やプレリュードがどのようにリアルライダーで展開していくのか気になるところ。

で、ここからはこれを買う過程においてのお話。

当方は大人しく店頭で入手したのだけども、当初はAmazonで予約していた。
しかし、どういうわけか、一向に発送にならず、お届け予定日も未定のまま。最近のAmazonは詐欺が再び横行していてあまり良い話は聞かなかったりもするのだが、店頭で入手出来た時点でキャンセルをしておいた。

というのも、先月の第4土曜日販売だったハイパー・ホーラーズ。当方はスルーしたんだけども、ここに含まれていたサニトラが発売日に届かない、という話がSNS上で噴出。
最初はサニトラ人気も高いだけに、今回だけなのかな、なんて思っていたのも束の間。

今日のこのモダンクラシックスの発売日になってもやっぱり発送されないという人が多く、届いた報告をしているのはAmazon以外のサイトで予約した人達ばかり。

これ、予約受け付けるだけ受け付けて、ショートしてるのをひた隠しにしている? 一応在庫販売は解禁しているようだし。
だとしたらちょっとタチが悪いんじゃなかろうか。元々日本国内外問わず、Amazonは色々悪い話も聞くけれど、仮に入荷量が決まらぬまま、予約受け付けるだけ受け付けてショートしたらそのまま放置をしているなら、相当悪質な気がするんだけど。もう少し説明すべきなのではなかろうか。ただでさえ梱包方法でもかなり批判されてたりするのに。

ただ一つ、幸いなのは前よりも買える店が増え、流通量も増えただけに、ケアはしやすい点。仮にAmazonがダメでも、他の店舗で……となんとか乗り切れるのは不幸中の幸い。だけど、みんながみんな、実店舗で朝一から並べるわけではないし、通販に頼る他無い人も多い事を考えると、この状況は良くないね。ましてや、Amazonのホットウィールは一応「マテル公式ストア」を騙っているわけだから、マテルの面子まで下手したら潰れかねない。ここに書いても仕方ない話ではあるんだけども、もうちょっと供給できないなら出来ないと、しっかり示すべきな気がする。

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そしておまけ。11月に入ったのでミニカーサイズのよく駅前とかデートスポットに置かれてる大きいクリスマスツリーを展示。

昨今では「ハッピーホリデー」が適切な表現で「メリークリスマス」はクリスチャン以外の人に配慮していないから不適切、なんて都市伝説を小耳に挟んだのだけども。
日本でこんなこと言い出したら相当「空気の読めていない人」扱いを受けそうだが、ガラパゴスの日本の価値観で語ると痛い目見てしまうということか。

クリスマスっぽいミニカーが手に入ったら紹介したいなあ、なんて思いつつ。でもクリスマスっぽいミニカーってなんだろう?コカ・コーラのトラック?

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アプローチの違い

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HOTWHEELS HONDA CIVIC TYPE R

これまた今月の新作。来月に単品売りがあるが、それを待つより先にどんなものかを知りたく、余っていた事もあって調達。単品販売以降、単品売りされる車種がだだ余る……という現象も珍しくなくなったが、これ、マテル的には良いデータが取れたのか、それとも購買意欲が下がってイマイチだったのか、少し気になる所。

当方としてはいつでも買いやすいのはありがたいので来年以降も続けて欲しいし、なんならまだ単品売りに降りてきてない、それどころか日本に正規が未だに無い物も居れて欲しいなあなんて。
まあ商売である以上、イマイチだと判断されてしまえばこれも無くなってしまうのだろうが。

ホットウィールの日本車ブームも大分長い上、来年には「そんなものまで?」というモデルも出るようだが、EK9のシビック・タイプRは割と無難なチョイスなのではないだろうか。世界的な日本車ブームはもはや異常にも見えるわけだが、その日本車の中にこのシビックも例外なく紛れている。
ホンダにとっても、シビックのネーミングは非常に大事にしているようで、NSXの生産終了が決まった今、ホンダはスポーツカーのフラグシップにシビック・タイプRを据えるような気配すら感じる。
トミカ50周年の日本メーカービッグ3にデザインしてもらったあのシリーズでも、ホンダは何故か「NSX」ではなく「シビック・タイプR」だったくらいなのだから。

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シビックと言って連想するモデルは色々あるだろうが、当方の中でシビックのイメージはEG型。次いでEK型。
この辺りのハッチバック然としたスタイルの物が一番「シビックらしさ」を感じるが、人によってはセダンの方がシビックに感じる人も多かったり?
まあホンダ車にそこまで熱くはないのだけども……。

しかし、トミカプレミアムに出ているEK9に当ブログで紹介済みのマイストのノーマルモデルと大分雰囲気が違う辺り、ホットウィールのデフォルメは如何にして車を、ミニカーをカッコ良く魅せるかに重きがあるのだとつくづく感じる。

正直似ているか似ていないかで言えば、あまり似ていないような気もする。製品化率がただでさえ高いシビックの、それも人気モデルの一つに数えられるEK9だからこそ余計にかもしれない。

だが、当方はこのモデルを見ていると、かつてのホットウィールで出ていたEP3型のシビック・タイプRを思い出す。EP3型はあんまり人気もなかったなんて話だが、当方的には割と欧州風のスタイリングと控えめなスタイルが好みだったり。ホットウィールはそんな不人気とされたEP3型の数少ない製品。適度にライトチューニングされていたのもまたホットウィールらしいモデルだったなあと。

このEK9もそんな流れを感じる。まあEK9のデザイナーはリュウ・アサダ氏なのだけども。

つくづく氏がホットウィールに与えた影響の大きさたるや否や。世界的な日本車ブームは確かにあったと言えども、氏の存在があったからこそ、アメリカを代表するミニカー、ホットウィールで数多くの日本車や日本のカーカルチャーが世界で売られ、そのブームに燃料を注いだように思う。何せ、EK9型のタイプRは日本専売だったという話だし。

まだまだ氏の作品は控えているという話もあり、向こう数年は氏の新作を見られるだろうし、氏のスピリットは受け継がれていくのだろうなあ。

以下、カスタム周りのボヤキ。

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アイコニックカラー

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TOMICA LIMITED TOYOTA CROWN COMFORT

これで漸くトミカリミテッドでかつてリリースされたクラウンコンフォートの4カラーが揃った事になる。
当方の大好きな東京無線カラー、馴染み深いチェッカーキャブ無線カラー、赤フンなんて俗称のある日の丸自動車交通。そしてチョコミントのボディカラーが象徴的かつ特徴的なグリーンキャブ。4車種まとめたものはいずれ取り上げるとして。

当方のフォロワーにはこのグリーンキャブを愛してやまない方がおり、色々と話も聞けたりするのだが、なんでも同社の社長はこのチョコミントのボディカラーが大好きらしく。

昨今のグリーンキャブは特にタクシーフリーク達の間では色々話題に事欠かないと思うが、タクシーフリークという枠組みの中ではなく、敢えて「タクシーに詳しいエンタメ好き」という立場からグリーンキャブの話題を出すとすれば、夏にNetflixで配信された映画「KATE」において、同社が登場した事。

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ネタバレを避ける為にふんわりした説明しか出来ないが、主人公達がタクシーに乗り込むシーンがあり、そこで登場するのがチョコミントカラーのクラウンセダン。
同作品は海外向けなこともあってか、どこか東京がサイバーパンクちっくに描かれているが、そんな中で現実味を与える要素の一部分がこのグリーンキャブのタクシーだったり。

ただ劇用車ベースなのか、それとも何かの事情があったのか実車のグリーンキャブと比べると行灯がかなり大きい。もしかしてだが、グリーンキャブに協力してもらった上で、タクシー指導車を使用し、後から行灯を合成していたり?
神のみぞ知る所だが、駅前で拾った際には白ナンバーに見えるのがますますその説を裏付けているような、そんな印象。
トミカリミテッドのラグビーボール行灯も大分大柄なだけに、実車がちょっとミニカーに寄ったような、そんな瞬間。

いや、エンタメ好きはそこまで推察しないな。
だが、映画にせよドラマにせよ、車というのはやはりその時代時代に「象徴」であり、作中の年代を推測するのに重要な役割を持つだけに、例えば、「1995年」が舞台の車に98年以降の車が居たりするとやっぱり違和感が拭えないというか。車好きでも無い限り、そんな事は気にしないし注視もしないのだろうが、車好きで更に重度のレベルともなると、そういう細かい所が気になってしまったり。

同じNetflixだと「全裸監督」もバブル期辺りの日本を舞台としていたりするようだが、古い車が並べられた映像を見ているとそこにクラウンコンフォートが居る違和感と言ったらもう。1995年から2017年まで製造のYXS/TSSが90年の東京に居るわけないだろうと。

だが、突っ込んだ所で致し方ない事実があるのもわかっている。
昨今のエンタメ業界は懐古主義に走りつつあり、ここ数年は90年代に対する懐古主義がピークに達しつつある印象。だが、90年代は段階的に電子化が進んだこともあり、パーツの廃盤などで変に修理できない事も多いらしく、自動車はもとより、家電が特に調達が難しいらしい。

ちなみにこれ、車に置き換えるとタクシー、トラック、バン、バス、緊急車両で用意するのが難しい。
実はレトロやネオクラシックカー、或いはそれ以前のクラシックカーはスポーツカーや高級車程、やはり価値もあるだけに残存率も高い。実用車ではなく趣味車だからという側面もある。或いは物好きが末永く大切に乗るケースも多いから。

しかし、上記に上げた、所謂「はたらくくるま」や「実用車」全般、基本消耗品なので残存率は低い。ましてや、ミャンマー等の東南アジアに中古として格安で売られていく事も珍しくなかっただけに国内にどれだけ残留していたのかは未知数。

アメリカ……というか北米だと割と全年代のパトカー、タクシー、バス等などが劇用車として残ってる印象だが、これは文化的背景や土壌の違いも大きいだろう。日本だと劇用車を貸し出す会社は多くあれども、基本的には新し目の車が中心で、ネオクラシックやクラシックカーを貸し出しているケースって皆無に等しいのではないだろうか?

小型区分だったローレル、ブルーバード辺りやコロナ、マーク2、マツダのカスタムキャブやルーチェと言った車両も、中型区分の主流だった130系以前のクラウンセダンや、Y31セドリック/グロリア営業車の前期型以前など、果たして日本国内にどれだけ残存していることやら……。

幸いにも秩父には未だに130系クラウンセダンの後期型スタンダードが2台も鎮座しているらしいが、セドリックともなると……?

当方が把握する限り、2009年の八丈島にはY31のセドリック前期型が残存していた他、2017年夏辺りくらいまでは北海道にも残存していたという話なのだが、八丈島は既に引退して久しいらしく、北海道の方は現在どうなっているのか不明。せめて新しいオーナーの手に渡り大事にされていれば良いのだが、と思わずには居られない。

この懐古主義の波、もう暫く続くだろうし、10年後くらいにはおそらくスマートフォンが普及する直前の、2000年代の半ば頃なんかが懐古主義として題材に選ばれるようになるだろうと当方は踏んでいる。そしてスマートフォンに変わる新しいガジェットが登場した暁には、スマートフォンが懐古主義として用いられる時代が来るかもしれない。

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と、本題から逸れたところで軌道修正。
カスタムする事も多いし、そもそも「製品化されただけでもありがたい」なんてことも多いだけに、開閉ギミックがあろうがなかろうがそこまで気にしないのだが、あったらあったでやっぱり嬉しいのは事実。
ましてやタクシーだとやっぱり後部ドアが開くと良い。こういうロールプレイで遊べるのはやはりギミックがあるからこその強みとも言えそうだ。

そういえば、TLVのグリーンキャブを未だに購入していないなあと……。
幸いにも残ってる所に残っているが、このまま買わずに居ると機会を逃しそうなのでなるべく早いタイミングで調達しておきたい所。

それにしても、エアバッグレスでスタンダードのクラコン始め、かつてはかなり質素だったらしいグリーンキャブもTSSが出始めた頃から、かなりハイグレード化の波が押し寄せて、気付けば都内のグリーンキャブ車両はあっという間にクラウンセダンに置き換わったイメージで、物心付く頃にはクラコンのグリーンキャブは都内では見かけず、横浜のグリーンキャブでしか見かけなかった記憶。
トミカが製品化した4カラーのうち、グリーンキャブ以外の3カラーは当時割と見かけたし、今でも見かける存在だが、グリーンキャブだけは決して見かける事が出来ない。いつ頃かは不明だが、横浜に居た車両も都内の代替えでクラウンセダンが導入されるようになって久しく、現存するものは1つも存在しないのではないかと思う。
しかも話によると、数少ないながらも存在した日産車も全部退役したという話。今後のグリーンキャブはJPNタクシーとカムリの2車種で統一されていくのだろうかと思う。

そう言えば、乗り合いバス的な運用が成されていたハイエースのバスはどうなったのだろう?
大和自動車に市松帯を消した上で車両が引き継がれていたような話をツイッターで見かけたが、まだ継続中なのか大和自動車に事業譲渡したのか。

タクシー業界の目まぐるしい変化も相まって、今後ますます目が離せなくなりそうなグリーンキャブ。いずれタクシーは消え行く存在なのか、それともロンドンのように観光タクシーという側面が強まり生き残るのか。未来のことは誰にもわからない。

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サイバー

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HOTWHEELS TESLA CYBERTRUCK

今月の新車、サイバートラック。テスラ・ロードスター、モデルS、X、3、Yと始まり、リリースされたサイバートラック。
受注しておきながら、未だに生産が始まってないだとか、初披露の場において、「割れない窓」に大きいヒビが入るハプニングがあったりと、何かと話題に欠かないサイバートラックだが、その名称の通り、やはり何よりも特徴的なのはこのスタイルだろう。

発表前、テスラがピックアップトラックをリリースするという話が流れ、モデルXやモデルSのようなミニマリズム的なクリーンなスタイルを各所が予想していた中で、テスラはそれらを一蹴するように、この特徴的な、言ってしまえばローポリゴンのゲームに出てきそうなスタイルのトラックを発表した。

こんなスタイルでありながら、しっかりとアメリカの道路交通法やら安全基準を満たした状態に落とし込んでいるらしく、その辺りのデザインセンスは流石と言わざるを得ない。

トヨタの時価総額を抜いて~なんて言っていたのも束の間。気付けばイーロン・マスクが世界一の富豪なのだから驚き。当方が子供の頃は世界一のお金持ちと言えばマイクロソフトのビル・ゲイツだったが、彼は今や4位。
5年程前にはアマゾンのジェフ・ベゾスがビル・ゲイツを抜いて、なんて騒いでいたのにそのジェフ・ベゾスを抜いて今度はイーロン・マスクか……。世界の富裕層のトップ1%だけで、下層の半分近くの人の生活が潤うなんて話も聞いたが、資本主義の構造も行き着く先まで行き着いたように思う。

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ホットウィールではZAMACボディで再現されたサイバートラック。実車もこういうスタイルだが、カラーバリエーションはあるのだろうか?なんて疑問もあったりしつつ、本当に見れば見る程、インパクトの強いスタイルでミニカーには適してる。その割にはそこまで製品化率が高くないようにも思うわけだが。

EVのピックアップトラックの先駆けのように思うサイバートラック。だが、アメリカビッグ3が黙って見過ごすわけもなく、フォードはF-150のEV仕様にかつての名称「ライトニング」を復活させたし、GMはGMC・ハマートラックとして、EVトラックをリリース。ステランティス(≒クライスラー)は2023年以降にJeepやラムで投入するという話で少し出遅れている感じはある。

今後EVにシフトしていく事自体は構わないのだが、EVの今の価格では貧困層はなかなか手が伸びないような印象なのだが、正直どうなのだろう? 中古だとバッテリーの劣化は激しいだろうし。都市部なら兎も角、車が移動の足の地方で「貧乏人は車乗るな」みたいなスタンスにならない?大丈夫?

まあ気候変動が厄介なのも事実だけど、正味、そういう「綺麗事」のツケって全部末端の人に行って、末端の人の生活が苦しくなるだけで何も恩恵がないように思うのだけど。格差社会の是正をいくら叫んだところで、何も変わらない現状、Z世代は割と達観しているというか、諦めているというか、そういう考え方が増えているように見えるし、世界の行き着く先ってどこなんだろう、と思わなくもない。国や集合体の「幸せ」を考える時代から個人の「幸せ」を考える時代に変わったのだとつくづく感じるが、その先にあるのは滅亡か。種の保全を考えると、個人の幸せには犠牲を払わなくてはならないが、もはやここまで来ると哲学の話になりそうな。

ところで、つい先日グリーンピースなる環境保全団体が自動車メーカーのランキングを発表し、トヨタがワーストだと一部で話題になっているが、あのランキングの意味とは何なのか。

GMが一位とは言うが、つい先日バカ高い馬力のエンジンを新発表したのに一位?
フォードも落第点とは言うが、EVに割と早い段階からシフトしているアメ車メーカーはフォードだし……SEMAでガソリンを撒き散らしてるとは言え。
トヨタはガソリンを撒き散らしながらも、環境基準を満たし、FCHV開発にEV開発、世界に先駆けてハイブリッドシステムを構築したトヨタがワースト?

ロビー活動を指摘しているとは言うものの、環境基準を満たせず罰金を払ったというフォルクスワーゲンが上だという話まで込みで考えると逆ロビー活動の結果がこの意味のわからないランキングなのではないかと勘ぐりたくなってしまう。というか随分表面的にしか評価してない時点で、いくらグリーンピースが名の知れたらしい、環境保全団体だったとしても、的外れな感じが否めない。

それにしてもグリーンピース、恐らくスペル的には「Green Peace」で緑の、エコの平和的な意味合いなのだろうが、当方はどうしても食べ物のグリーンピースが過ぎってしまう。英語だと「Pea」らしいが。

世界の今後の事を考えるのは大事だろうが、人間の頭はそこまで先のことは考えられないし、なんなら末端に行けば行くほど、その日暮らしなのだから、そこに綺麗事を、未来をーなんて唱えたところでねえ……。

大分本題から逸れてしまった気がするがこの辺りでとりあえず。

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マッチボックスエトセトラ

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MATCHBOX FORD POLICE INTERCEPTOR

またしても雑多記事。単体で取り上げても良いような気もするが、あっさり目になるものから色々書き連ねられるものまで様々なのもあり、今回は試験的に。10月末販売のアソートは当方的にはかなり当たりアソートで、箱買いした。が、吟味すると半分くらいそこまで食指が伸びない奴だったりしてうーん、となったりならなかったり。

ただ、失敗したと思わないのはやっぱりかなり好みというか、ドツボにハマるアイテムも多かったからでもあり。例えばこのトーラスもとい、ポリス・インターセプター。

長らく、パトカー仕様のリリースが続き、今年は変化球で2019年のアソートで登場したエクスプローラーもとい、インターセプターユーティリティの1stカラーであるファイアチーフカラーを纏って登場したりもしたわけだが、今年の2ndカラーとして登場したインターセプターはなんと従来には存在して居なかったヘッドライトやリアライトのタンポ追加。

これだけでも見違える程カッコ良く、グラファイトのボディカラーも相まって、アンマークド(覆面)にも、ゴーストにも見える仕様。マッチボックスが2000年代半ば頃に持ち合わせていた「らしさ」を取り戻した事を象徴するような出来栄えに思わずにんまり。

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当然ながらグリルにもリアのトリムにも色が入っていて、これをパトカー仕様にも付けて欲しい、なんて贅沢を言いたくなってしまうようなそれ。リリースから10年以上が経過してからこれが追加されたということは今後、リアルライダータイヤを履いてる上級ラインにタンポ付きのパトカーが出たり?

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MATCHBOX HONDA e

お次はこのアソートの目玉の一つだったであろう、ホンダe。
既にトミカからもリリース済みだが、トミカと比べるとまた色々と異なる味付けで、どちらも自前のブランドらしさの溢れるアイテムだったり。どこにしまったか思い出せないので並べて……が出来ないのは申し訳ないのだけども。

トミカが別パーツで再現したものをマッチボックスはタンポ印刷で再現。モールドも一応あるようではあるが、薄そうだなあ……。

そして昨今のホットウィールでも見られる手法を取った結果、フルスモークにも近い度合いのクリアパーツでインテリアが覗けない残念仕様。正直もう少しこの辺りなんとかならないのだろうか、と思わなくも。ただインテリアパーツは存在しているようで、ライトを当てて見る限り、どうやら左ハンドルらしい。差別化という意味ではかなり大きいアドバンテージにも思える。

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MATCHBOX SUBARU FORESTER

もう一つの目玉がこのフォレスター。渋めのオリーブドラブ系グリーンのメタリック。昨今ではこの手の色が車のボディカラーで流行るなんて言われているのだとか。

実車はマイナーチェンジでヘッドライトがレヴォーグのような奇妙なコの字型に変更されたフォレスターだが、こちらはマイチェン前のモデル。トミカでも既にリリース済みだが、半年前に絶版になったばかり。だが、まだまだ金型は酷使する心つもりのようで。

フォレスターは1つ前のモデルが本当にカッコ良くて当方の好きな車でもあるのだが、完成されたデザインはモデルチェンジで弄るのが難しいというのを指し示すのがフォレスターのように思う。

無論、フォレスターに限らず、例えばホンダのN-ONEだとか、シボレーのカマロだとか、あの手のレトロフューチャーなデザインもモデルチェンジでデザインを変えるのが難しいと思っている。フォレスターの例とはまた異なる例ではあるが、車のデザインにおいて、完成されればされる程、次世代のモデルが難しくなるという例。クラウンもそうなんじゃないだろうか? そろそろ170系辺りのカクついたデザインを継承しても良いんじゃないか、とか思っていたりするが……。

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尚、フォレスターもホンダe同様に左ハンドルで差別化が図られている。北米でフォレスターは割と人気車種のようだし、当然と言えば当然か。つくづくアメリカという国を走る車も10年で大きく変わったような気がしてならない。

アメリカを語る上で、当方が思うのはあの国の美的センスや文化は「無駄」をとことん追求したものだと思っていて、それが「優美さ」や「オーバースペック」に繋がっていたように思うのだが、いつからか、その「無駄」は省かなくてはならないという価値観に変化し、結果、アメリカはあらゆるものに「シンプル」さや「合理主義」を求めるようになったように思う。

アメリカビッグ3は兎も角、今や、自動車メーカー期待の新星でビッグ3を凌ぐ日もそう遠くはなくなったテスラのデザインも、実に「無駄」を省いたデザインだと当方は思える。シンプルな格好良さを追求したような、そういうデザイン。iPhoneのシンプルさに通じるような気がする。

「アメリカ」という国でイメージするものは人によって、年代によって変わるだろうが、当方が好きなアメリカは「無駄を楽しむ」だけの余裕があったアメリカで、現代アメリカのような「究極のミニマリズム」ではないのだ。

なんて言ったところで、アメリカっていう国は一つとっても非常に大きすぎるので「アメリカは」という主語は恐らく適切ではないのだろう。アメリカが変化するように、日本も、世界も変化している以上は変化を受け入れなくてはならない。

尤も、その先がミニマリズム的な世界ならあんまり当方は受け入れたくはないし、目指したいとは思えないのだけど。無駄をそこそこ楽しめるくらいの合理主義が丁度良いように思うのだが。

ところで、ここ3、4年くらい前から映画のワンシーンにおいて「タクシー」の代わりに「Uber」やら「Lyft」らしき配車サービスらしき車両が使われるようになった事実。ここに驚きを隠せなかったり……。

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MATCHBOX MBX ICECREAM KING

最後はマッチボックスオリジナルモデルの「アイスクリームキング」。マッチボックスのオリジナルモデルには「キング」が冠される事が多いように思うが、これもそんな1台。

アイスクリーム販売車はGTAの影響で割と好きな働く車の部類なのもあり、割とちまちまとカラバリを集めているモデルだったり。

今回のこれはなんと「レモネード販売車」でアイスクリーム販売車ではない。最初はライムグリーンのボディを奇妙なものだと思ったものだが、よくよく見るとレモネードのイラストが描かれているのに気付いて欲しくなってしまったモデル。

トミカには数多のフードトラックがあるし、マッチボックスにもこれ以外にもフードトラックのキャストはあれど、敢えてクラシカルなデザインであるコレをレモネード販売車として出すセンスの良さには脱帽。

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でもねえ……描かれている葉っぱのイラストらしきそれが「ハッパ」にしか見えないのだけども。コレクター向けでもあり、子供向けでもあるマッチボックスがそんなGTAのような暗喩をしてくるとも思えず、もはや当方の感性に問題があるだけだと思うが、もしかしてアメリカの一部州で大麻が解禁されているのと関係している?

2年前にはタピオカが流行り、当方も割と飲んだものだが、今やそのブームは過去の話。昨今は地味にレモネードが流行ってる印象だが、それはアメリカでも同じなのだろうか?前程アメリカにアンテナを張らなくなってしまったなあと思う今日この頃。

と言ったところで切り上げ。今日から11月という事実に驚きを隠せない。
あと2ヶ月で今年が終わる。なんだかあっという間で気持ちも沈みそうになる。脳の働きの関係でどうしても体感する時間の長さは短くなってしまうということだが、もう少しなんとかならないのだろうか、とか思っちゃったり。

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