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GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

令和の日本のタクシー

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TOMICA No.27 TOYOTA JPN TAXI

平成が終わり、令和になってはや1か月。5月が過ぎ、6月も半ば。すっかり更新を忘れていた当ブログ、令和最初のエントリーはまたしてもタクシー。まあタクシー好きなので当然なのだが。当初はグリーンライトのクラウンヴィクトリアのイエローキャブを予定していたものが、日本の最新タクシーのミニカーの記事になろうとは、予想して居なかったがある意味本望か。

昭和の時代、タクシーはその時々のクラウンとセドリックを中心に、その時の現行のセダンをベースにした廉価グレード、つまり「セダン」やら「オリジナル」を使っていたように思う。

時は平成。90年代半ば、タクシーの変革期と呼ぶべきか、1995年に登場したマークII系のシャシーをベースとしたコンフォート/クラウンコンフォートと2001年にそれをベースにして登場したクラウンセダンは平成の時代のタクシーの代表格だろう。昭和のタクシーがクラウンセダンなら、平成のタクシーはクラウンコンフォート。そうではないだろうか?

と、同時に日産がセドリックY31型ベースの営業車なるタクシー向け車両を2014年まで生産し続けていたのもまだ記憶に新しい。

タクシー車両や営業車両に用いられる車両はモデルチェンジのサイクルが非常に長いのもあって、愛着がわきやすい。

2013年、トヨタは次世タクシーのコンセプトカーを東京モーターショーで発表したのを覚えている。
あの当時、まだ中学生だった自分は慣れ親しんだコンフォート兄弟に変わる次世代のタクシーに心惹かれると共に少し名残惜しいとも感じていた。だって、物心ついたころから自分はタクシーが好きで、身近な日本のタクシーはコンフォート兄弟かセドリックだったから。

2017年、予告通りに生産が終了したコンフォート兄弟の代わりに登場したのがJPNタクシー。「日本の風景を変える」のがコンセプトらしい、2013年のコンセプトカーから大きく姿を変えずに登場したJPNタクシーは、タクシーとして実用的なスタイルでロンドンのブラックキャブを彷彿とさせるスタイルだった。

色々タクシードライバーの意見を取り入れて、シエンタのプラットフォームをベースに作られたらしいJPNタクシー。都内では既に半分近くがこれに置き換わってるのも合って、乗る機会も増えたが「客として」乗る分には非常に素晴らしい。
2020の東京オリンピックがある中で、日本が掲げる「おもてなし」に相応しいタクシーだなと感じた。
ツイッター等を見ていると、やっぱりタクシードライバーから不評だったり、その価格帯から苦戦を強いられていたり、そもそもミニバン型なので立体駐車場を採用しているようなタクシー会社だと導入が難しかったりするようだが、都内タクシー最大手の日本交通は2019年中に全車両をJPNタクシーに置き換えるらしい。

個人的な意見から言わせてもらうと、トヨタはちゃんと問題点をブラッシュアップし、それを改良しているので最初のうちだけでは、と思う。タクシー好きの多くは、同時にセダンが好きなのもあって、新しいこの形が受け居れられない人も多いのだろうが、平成に生まれ、平成のタクシーの代表格、コンフォート兄弟と共に生きてきた自分にとってJPNタクシー程、コンフォート兄弟の後継車に相応しい車は無いと思う。

そして同時に思ったのだ。タクシーが丁度変革するその時に自分は生きているのだと。自分の当たり前が当たり前では無くなる瞬間に立ち会っているのだと。長年タクシーを追いかけて、ちょっと前まで子供だった自分も気付けば大人に分類される年頃になった。時間が経つのはとても早く、いろいろと感慨深く感じる事も。あの時代は戻らない。コンフォート兄弟とセドリックばかりが街中を駆け抜けていた時代は終わり、今はJPNタクシーが多数を占め、後はノート、シエンタ、NV200、プリウス、カムリ等が駆け抜ける時代になるんだと。最初に家の近くのkm系列に属している某タクシー会社がJPNタクシーを入れていたのを見たときは驚いたものだ。身近な場所に新しいタクシーが!なんて。

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さてさて。このままだとJPNタクシーを熱く語るだけで記事が終わってしまうので肝心のトミカを。

元々去年の10月に出るという話が浮上していたのだが、予定が変更され、今年の6月になってようやく登場したJPNタクシー。
当初はNo.105だったらしいが、代打でGT-Rパトカーが入り、年を跨いで6月にようやく、No.27の2017年7月に出たNV200タクシーと入れ替わる形で登場。フラゲしてるので、記事を書いている今の時点ではまだNo.27はNV200なのだが。

変更の理由はわからない、というかそもそも出回っているあの手の情報は本来なら伏せられるべき情報なので予定が変わっても文句は言えないのだが、自分が思うに、ちょうど11月だったかにJPNタクシーのマイナーチェンジが控えていたのでその折り合いじゃないかと。この改良は外観に手を加える物じゃないとはいえ、メーカーと密接にかかわってるタカラトミーの事、トヨタからストップがかかったんじゃないだろうか。

出来栄え、元々去年の時点でアクションはサスペンションだけだったが、延期されてもそれは変わらず。リアウィンドウが埋められてしまっているのが惜しいのだが、元々ドア開閉かリアゲート開閉を盛り込むつもりだったのだろう。
個人的にはタクシーなのでやっぱりアクションは欲しかったが、プラスチックパーツのドアを使われるのも嫌ではあるのでこれはこれで有りである。
今話題の香港。そこのトミカに間違いなく影響を受けているであろう、TinyからJPNタクシーの香港輸出仕様「コンフォート」の香港的士仕様がドア開閉付きで出るらしいのでそっちに期待をするとして。

画像を見て貰えればわかる通り、既に色差し済み。ついでに寂しいのでナンバープレートもプラ版を緑に塗って装着。色むら酷いのはご愛嬌……。

しかし、好きな車が手のひらサイズのミニカーとして製品化されるのは実に嬉しいものだとしみじみ。2007年にクラウンコンフォートのトミカが出たとき、販売日に買いにゆき、そしてそのままトミカを握りしめて家族旅行へ行ったなあと。12年経った今、お守り変わり兼、野外撮影用でミニカーを持ち歩く事もあるが、この歳になって、あの当時のように、トミカを手に握って外を歩くなんてことがあるとは。

そして撮影してから気付く。ドアノブを塗り忘れたと。来月に出る2020東京オリンピック特別カラーのJPNタクシーのトミカはしっかり塗られているらしいが、その分お高くつくので何台買えるだろうかと……。

と、同時にカスタム用に大量に調達したいところでもある。街中を走る実車仕様は当然として、どうせなら本来は見かける事の出来ない、東京都内のタクシー会社各カラーに塗りたいなあと。東京無線は確実として、いくつか今は亡き、タクシー会社の物を作りたいと思う。ついでにアホみたいなカスタムやら、イエローキャブ嘘タクなんかも楽しそうだ。



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