

MATCHBOX FORD CROWN VICTORIA 2006 TAXI
先週、二十歳の誕生日を迎えた。いよいよ自分もティーンではなくなったんだなあ、と共にここからは完全に、18を迎える時よりも明確に”大人”として扱われる。遠い昔、自分がまだ10歳にも満たなかった頃、20歳と言えば、もう”大分大人”だったが、改めて自分が二十歳になると大人とは程遠い、まだまだ子供だなあと思ったり。そうでなければミニカーなど集めてないしね……。
昔からSUVのけはあったものの、元々自分が好きだったのはセダン型=タクシーで、幼き頃の自分が愛していたセダンは日産・セドリックY31(営業車/セダン)及び、フォード・クラウンヴィクトリアだった。
今回のエントリーは2018年のマルチパックに同封されていた金型改修後のクラウンヴィクトリアのイエローカラーのタクシー。
金型改修前はウィンドウと行燈は一体成型では無く、別パーツで大型の行燈パーツがパトカー用に開けられた穴に固定されていたが、コストカットの為に金型改修を受けて、行燈がウィンドウと一体成型に。また、行燈に限らず、ハンドルが大味な作りに変更されたり、助手席のノートPCが別の何かに変更されたりと、結構細かい所で変更されているが、これも時代の流れか……。
フェラーリ・テスタロッサのトミカプレミアムの時にも触れていたと思うが、自分の車の好み、収集対象の基本はランナバウト3が大きく影響している。
このクラウンヴィクトリアの存在を認知したのもそのランナバウト3でプレイヤーが操るCAB-CWNこと、クラウンヴィクトリアのイエローキャブだった。
そもそも、幼少期(おそらく3歳か4歳)の自分が始めてランナバウト3をプレイした時、黄色い車を全て道路公団の車だと思っていた(これはトミカに今やNEXCOとなった道路公団のパトロールカーとして130系クラウンがラインナップされてた故に)。
当時からタクシー好きだった自分。親からニューヨークのタクシーはすべて黄色であると知らされてすごく大きい衝撃だったのを覚えている。
自分が住んでいた地域ではタクシーと言えば、緑、黄色、オレンジ、白とカラフルでよりどりみどり。タクシーが全て同じ色なんて、想像もしていなかった。
そして衝撃だったのはイエローキャブだけではない。日本車にはないようなデザインもまた、幼少期の自分には深く刺さり、一目ぼれしたのだ。
今、世界中の車を探しても、クラウンヴィクトリアのような、大味ながらも、安心感のあるデザインは見つけられないだろう。そして、唯一無二とも言える、特徴的なリアライトとバックライト。安全性も厳しくなり、車のデザインも色々限られて来ている中、今や誰も乗りたがらない、乗っていた層の大半はもう運転が出来ないか、遠の昔に亡くなってるか、レベルのフルサイズセダンだが、やはりアメリカのパトカーやタクシーと言えばこの車だし、この車を超えるアメリカの顔もないのではないか。
もし、時代の流れが違い、なおかつフォードもしっかりフルサイズという物を今一度見直して作って居れば、きっと今のように日本車一強にはならなかったのでは、とも思ったり(無論、アメ車を除いた時にトヨタが一番好きな大衆車メーカーなのでカムリやらRAV4やら、現行トヨタにはクソかっこいいと思える車が多いのだが)。
そんなクランヴィクトリアも、既に生産終了から8年が経とうとしている。去年、CHPでクラヴィクのパトカーが最後の1台になったというニュースも記憶に新しい。
そしてニューヨークのイエローキャブも全体の1%にすら満たず、0.1%も居るか怪しい。
そして、どんなに長くとも、来年の4月頃には完全に居なくなってしまうとも聞く。その死刑の前に、ニューヨークに渡り、”最後のアメリカンフルサイズセダン”のタクシーを見届けられたら。今年の目標は年内にニューヨークに渡り、最後のアメリカンフルサイズのイエローキャブを見届ける事。二十歳という節目だからこそ、子供の頃から夢だった、アメリカンフルサイズのイエローキャブを、現実にこの目で見ることが出来たら。
ということで1か月1回更新が定石になってしまった当ブログ。3月の更新を〆るとしよう。
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