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GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

フォードと馬 その2

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さて。フォロワーであり、イツメンでもある某氏が代理してくれたマッチボックス版ブロンコを入手したので、久々の比較記事。

と言っても、マッチボックスもホットウィールも同じマテルだし、最近はホットウィールとマッチボックスそれぞれで分けて同一車種の別バージョンを担当することも増えた。つまり、マテルは「相乗効果」を狙っているわけだ。

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MATCHBOX FORD BRONCO 2021

マッチボックスのブロンコは5ドア版。
かつてのブロンコやかつてのラングラーが「クロスカントリー」だった時代とは異なり、現代のクロスカントリーは「ユーティリティ」を求められる。これこそが「スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル」通称SUVな訳だけども、新型ブロンコもまたクロスカントリーでもあり、SUVでもある。ブロンコスポーツに至ってはCUVことクロスオーバーSUVだ。

5ドアのブロンコのターゲットはまさしく「ラングラー」の5ドア版「アンリミテッド」だろうけども、ブロンコのイメージはやっぱり3ドアだし、実際売れてるのも3ドアの方なんじゃないか……なんて。

2016~2019年辺りのマッチボックスは妙にサイズが小さいモデルも乱立し、デフォルメも妙に寸詰まりでちょっと暗黒期か?なんて思っていたのも束の間。上手い具合なコストカットを施せるようになったようで、昨年辺りからサイズ感も伸びやかで、出来栄えも納得出来る新モデルが続々登場。まさしく「我らがマッチボックス」が帰ってきたように感じる。

このブロンコもサイズ感は十分だし、タンポ印刷も十分。文句の付け所がない……と言えば大袈裟だが、実際満足度はかなり高いし不満点も無い。

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HOTWHEELS FORD BRONCO 2021

これは既に紹介済みなので、マッチボックスとの相違点やらを。

サイズ感。パッと見、ホットウィールの方が大きく見えるのだが、これはホイールが大きいオフロードリムかつ、リフトアップされてるが為。3ドアで5ドアの全長よりも短いのも要因かもしれない。幅は全くの同一なので、スケール感は統一されている。

更にはボディ分割すらもほぼ統一。インテリアとエクステリアのフェンダートリム部を共通化させ、シャシーとバンパーもまた共通化。が、ホットウィールの方はフロントマスクがシャシーと一体化されていて、その点がマッチボックスと異なる。後はやはりタンポ位置。マッチボックスがライト類を優先してる一方で、ホットウィールはライト類を無視してボディサイドの文字等を優先した。

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アメリカらしい車がアメリカブランドとアメリカ資本のイギリスブランドによってリリース。マテルは自社の保有するブランド価値をよく理解しているなあ、なんて。
同一車種であり、バージョン違いと言えど、スケールを統一しつつ、それぞれのブランドらしさを引き出す。どちらも親しい存在で、隣り合っていながらアプローチが異なるし、その違いを楽しめるように工夫がなされている。

トミカと目指す方向性もリリースの仕方も異なると言えども、タカラトミーもまた、彼らから学ぶべき点は多いと思うし、お互いが切磋琢磨することで向上する事も多いと思うが如何か?

と言ったところで〆。itunesが不具合で使用不能に陥ってるのだが、使えないと困るなあと思った事を追伸として。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

マッチボックス/マジョレット キャデラック・アランテ

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CADILLAC ALLANTE / 合衆国大統領のキャデラック

合衆国大統領のキャデラックと言えば? 普通なら真っ先に大統領専用リムジン「ザ・ビースト」を思い浮かべるだろうが、ここでいう合衆国大統領はドナルド・トランプ大統領の所有するキャデラックの事だ。
彼は車好きとしても知られている。もっとも、彼が好きなのは欧州車のようで、アメ車も日本車もあまり興味はないようだが、そんな彼でも1台だけ保有しているアメ車がある。それがキャデラック・アランテ。

1987年型から1993年型まで製造された、1976年のエルドラード以来のオープンカー。ピニンファリーナが部分部分で関わっており、イタリアで製造されたキャデラックで、名車と言うよりも、迷車の部類なのだが、生産終了から25年。製造開始からは31年経って改めてこの車を見てくると、どこか人を惹きつける魅力があるような気がしてならない。あまりにも平凡でありながら、キャデラックの中でも高級車だったアランテ。ふと思ったのだが、DNA的にはXLRがこの車のDNAを引き継いでいたような気がしなくも……。
トランプ氏もこの車のどこか味わい深い趣を気に入って手元に残しているのではないだろうか。もっとも、今現在ではもってるかどうかはわからないのだが。

話をミニカーに。迷車のアランテは、面白い事に当方が愛してやまないミニカーブランドのマッチボックスとマジョレットの2社からリリースされている。
マジョレットの方はショッキングピンク。対するマッチボックスはサーモンピンクで少しくすんだ色。同じ車種でありながら、アプローチが異なり、スケールもわずかながら異なる両者。見比べて見ると少し面白い気がしてならない。

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例えば、マジョレットはミラーがないが、マッチボックスにはミラーが設置されている。また、Aピラーのアプローチも異なり、マジョレットはハメ殺しのウィンドウをハメてピラーまでダイキャストで再現。対するマッチボックスはピラーレスにして、ウィンドウパーツのみ。
また、グリルもマジョレットはシャシーをハメてるのに対して、マッチボックスはボディと一体成型。唯一の共通点はウィンドウパーツとヘッドライトを一体成型にし、クリアーライト化してるところとインテリアパーツを引き延ばしてリアライトを再現しているところだろうか。
正直なところ、甲乙は付け難い。というのも、フロントはマッチボックス、リアはマジョレットの方が再現度が高いのだ。年式の違いもあるのかもしれないが、少なくともアランテのトランクはリアライトの上辺と水平になっているはず。マッチボックスではそれが若干異なるのだ。大して、フロントはエンブレムの再現もあるが、マジョレットが中央がやや前に張り出すことで「キャデラックらしさ」を出しているのだが、それが返って窄めて見せてしまい、アランテの幅広なイメージとは少し違うように感じる。

しかし、唯一軍配を付ける箇所がある。それはサイドモール。ボディを囲むように存在するサイドモールをマッチボックスは「インテリアパーツ」を見せることで再現しているのだ。流石我らがマッチボックス、恐れ入った。
と言う事で勝者はマッチボックス……と思いきや、インテリアはマジョレットの方が若干上。うーん、やはり甲乙は付けられない。

……とまあ、ざっと書き出してみたのだが、ミニカーの醍醐味はそれぞれがリリースした「同一車種」を見比べるところにもあるんじゃないかと思ったり。