

TINY TOYOTA JPN TAXI CONDOR TAXI
電光石火の如く、突如としてリリースされたタイニーのトヨタ・JPNタクシー。
まあJPNタクシーと香港仕様の2代目コンフォートは細かい所で色々異なるものの、どちらも同一車種に変わりないので、タイニーの日本侵攻を見ていて、何れは出るだろうと踏んで居たわけだが。
タイニーは東京の巣鴨にあるミニカーショップ・ガリバーを正規代理店としてライセンスを結んでいるようなのだが、このガリバーというのが実は大のタクシー好きのミニカーショップだったりする。
東京無線のTLVの記事でも触れたような気がするが、同ショップはガリバー64なるミニカーをリリースしていて、そこでリリースされたのは何れも都内の実在するタクシー会社。
中には既にグループが解散していたり、別のグループに移籍・買収・消失……等々、都内の目まぐるしく移ろい往くタクシー事情を反映している代物だったりするのだが、ニッチ過ぎたのか、はたまた別の問題か、最近は在庫販売のみで新規でリリースということはやっていない様子……。
そんな中、香港における香港のタクシーを含めたはたらくくるま大好きなタイニーが日本侵攻に合わせて、そのガリバーとおそらくタッグを組んでリリースしたであろうアイテムがコレ。

コンドルタクシー。元東京無線の同社は独自無線を導入したことで東京無線から離脱し、独自無線運用を開始した経歴を持つ。
同社の指定色は都内では珍しい、シルバーカラー。そこに虹色とコンドルのアイコンがトレードマークとしてあしらわれていた。
尤も、現在のJPNタクシーに指定色は無いし、銀色の選択もできないので、現在同社が導入しているのは黒色に白地のコンドルマークのみをあしらって、行灯もシンプルなタイプのコレ。
まあJPNタクシーを製品化するならば深藍か黒のどちらかになってしまうのは規定路線だとして。何故ガリバーは、タイニーはここを選んだのかをタクシーフリークの当方が推測してみよう。
まず、都内を走る大半のJPNタクシーが深藍。更に言うなれば深藍の「2020・東京オリンピック・パラリンピック限定色」なわけだが、東京五輪関連のグッズはそれぞれの分野で特定の認められた企業1社のみが担当出来る事となっており、玩具においてはタカラトミーがそのリリースを認められている。
自動車ならトヨタがパートナーであり、トヨタがリリースする2020東京五輪関連アイテムがまさしくJPNタクシーの限定色なわけだけども、これを玩具として販売できるのはタカラトミーのみで、既にトミカからカタログ仕様のそれが出ている。多分2年前の記事でも触れた。
となると、(都内の)タクシー会社で限定色を使っていないところ……となるわけだが、こうなると選択肢はかなり限られる。
当方が把握する限り、都内で限定色を導入していない事業者はコンドルタクシー、岩井田運送、イチバン流通グループ。他はせいぜい個人タクシーくらい。
そしてこの中で一番知名度があるのはおそらくコンドルタクシー。
岩井田とイチバン流通は知名度的にはコンドルより一歩劣る。というのも、この2つは規制緩和後にタクシー事業に参入した事業者であることと、ガリバーのある巣鴨は城北地区で城東地区がメインの岩井田とイチバンにあまり馴染みがないのだと思う。対するコンドルは城西地区がメインで、城北地区からそう遠く無いこともあるし、何より同社には俳優としてそれなりに知名度があるらしい、ドライバーが居るのだとか。そして城東2社と比べるとここはSNSを活用したり、色々な企業とのコラボ等々でそれなりに知名度アップの為のPR活動を行っている。
と、大人の事情やらいろいろなものが絡み合った末にリリースされたのがここ、というわけだろう。

肝心のミニカーに関して。
実車準拠のタンポ印刷に、UDタクシーステッカーやら何やらまで、再現度は高め。
ドア開閉ギミックがあるのは前回のコンフォート(≒香港仕様JPNタクシー)で触れたとおりだけども、日本の、それも実際のタクシーともなるとかなり親近感が湧く不思議。トミカよりもやっぱり良いな、なんて思ってしまうのと同時に、ネックになるのは流通している場所と値段。
当方は池袋に用事があったのでそのついでに巣鴨に寄り道してガリバーで購入したが、ガリバーで買うかオンラインショップ等で買う以外の入手経路が事実上存在せず、少しばかり入手に難儀する。
そして値段。1700円を超えてる値段でまあ当方は納得の上で購入してるのだが、クオリティはトミカプレミアムとほぼ同じくらい。にもかかわらず、値段はトミカプレミアム2台分とほぼ同じっていうのはなかなか大きいハンデになって居るように思える。まあトミカプレミアムのあの価格はタカラトミーの企業努力でもあるのだろうけども。


前回の香港タクシー仕様、つまり2代目コンフォートと並べてみて。
実車のコンフォートとJPNタクシーの相違点はピラーやらボディカラー以外にも、バンパーが和相当の樹脂製にも関わらず、ヘッドライトは匠と同タイプのもの、しかしリアライトはこれまた和と同タイプ……みたいな感じで結構あるらしいのだが、まあミニカーだと再現性に限度があるよな、とは。

しかしやはり後部ドアが開閉するのは嬉しい反面、もうちょっと頑張れば塗り再現ではなくクリアパーツはめ込み式も出来たんじゃないか、なんて思ってしまったり。トミカとは一長一短があるのをつくづく感じつつ。トミカもトミカでリアウィンドウが塗りつぶされてる状態だし。
にしても、傭兵の身長だとJPNタクシーでも地味に狭そうだよな、なんて。関係ないか。

最後にたまたま目撃して撮影できた実車をば。実車は地味にオプションのアルミホイール履いてたりで、「他のJPNタクシーとは違います」感がひしひしと伝わってくるスタイルだったり。まあクラコンのときも結構派手なホイール履いてるのが走ってたなんて聞くし……。というか香港仕様がまさしくこのオプションホイールと同様に思えるのだけども、もしかして、コンドルタクシーが選定された理由はホイールの方も含めてだったり?
なんて。引っ越しが少しばかり落ち着いてきたのでようやく書きたい記事が書けたなあと。相変わらずのスローペースで更新を続けていく所存だ。

にほんブログ村
スポンサーサイト