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GRIZZLY GARAGE

自己満足の、自己把握用のデータベース。覚え書き。

イエローキャブの電動化

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GREENLIGHT FORD MUSTANG MACH E YELLOW CAB

6月販売予定となりながら、3ヶ月も待たされてしまったグリーンライトのイエローキャブ。
まあ予定は予定。何かしらの要因で販売自体が中止になる事も無いわけではないので、こうしてしっかりと販売された事をまずは喜ぶとして。

「マスタング」の名前を冠し、デザインもマスタングの要素が入りながらも、そのスタイルは4ドアかつ、流線形SUVとなれば、その異端児ぶりに驚く人も少なくないはず。これがマスタング?なんていう声は多数耳にしているが、向こうではどういう扱いなのか少し気になるところではあったり。

ただマッハEにプラスの話をするのであれば、2021年にミシガン州警察がマッハEの2022年モデルをテストし、見事に合格したという話。
このイエローキャブと同時発売のマッハEも、この時にミシガン州警察がテストした車両のグラフィックが施されている……が、当方はスルー。
しかし、この辺を製品化するところは実にグリーンライトらしいなあ、と思ったり。ニッチ過ぎて需要としては微妙であれど、しかし確実に存在する需要を拾い上げる姿勢は他のミニカーブランドには見受けられない気がする。

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マッチボックスでもベーシックでイエローキャブ仕様がリリース予定で、10月末に登場らしく。
1stカラーの赤、2ndカラーの黄色、3rdカラーのグレー、そしてイエローキャブ。登場が昨年で、昨年登場の赤を今年に持ち越した上で新カラー多数とは、結構優遇されているように思う。

やはり人気や評価に賛否あれど、アメリカ人にとって「マスタング」の名前は日本人にとっての「スカイライン」くらい、重要な名前なのではないかと感じる。日本でもかつてはスカイラインにクロスオーバーがあり、「早すぎた」車として知られるが、クラウンもセダン型クロスオーバー化した今、スカイラインもまた名前存続の為にまたSUVが出てきたり……?

少し脱線したが、当然、ミニカーで製品化されるからには実車も存在する。2021年の年末にニューヨークに現れたマッハEのイエローキャブ。日本でもちょっとだけ話題になった記憶。

実車の車両番号は「4N11」でグリーンライトの「4N12」とは1つ違う。
ニューヨーク市の公式サイトで色々チェック出来るので、4N12を調べてみたところ、どうやら実際の4N12は先代の、日本では未発売のRAV4の様子。こういうデータがあるのは結構(オタク的には)助かる部分だなあと。

さて、タクシーの代名詞的存在でもあるニューヨークのイエローキャブ。
Uber等の配車アプリとの熾烈な争いの後、融和したり、存続を図る為にあの手この手を尽くしているわけだが、最近はBEVに熱があるように見える。
キアやヒュンダイのBEVを採用車種に加えた他、テスラのモデルY、モデル3も採用。まあ正直なところ……。

BEVはデザインの自由度が高いにも関わらず、こう、ガソリン車のデザインをベースにしてるせいなのか、色々と脱せておらず、奇妙さが勝るデザインが多い。
そんな中で、フォードのBEVはわりかし上手く処理しているような印象があり、好感触。

ただ残念なのは日本から撤退して久しいということ。もう6年も経つのだから驚き。
あれこれ理由をつけていたが、結局のところ、日本車の独壇場である日本市場では勝ち目も無ければ、利益を出すのも難しいのだろう。でもあれから6年で自動車市場も変化したのだし、ここは敢えて電気自動車に絞って再上陸するのもアリなのでは?

なんて思いもしたが、日本市場に合わせてコンパクトを増やしても効果が薄かった事を考えれば、BEVで食い潰し合ってる今の日本市場で覇権を取るのは難しいかもなあ、なんて。

そういえば、今年から採用された車種の中には北米でアヴァロン後継として販売開始されたクラウンクロスオーバーも含まれている。
長い長い時代を経て、日本の「クラウン」がニューヨークのイエローキャブの採用車種に含まれた事、そしてフォードの、アメリカの「クラウン」ではない「クラウン」が再びニューヨークのイエローキャブの車種名の一つとして出ている事。時代の流れを感じると共に、もし、フォードがまたセダンを造るのであれば、是非とも「クラウンヴィクトリア」の名前を復活させて欲しいなあ、などと思ったり。

非常に待たされたが、期待以上のクオリティで大変満足。グリーンライト特有の大味感も何故かこのアイテムでは薄く、カッチリとした出来栄え。やれば出来る子。いずれ出そうなNYPD仕様に期待しつつ〆。

(2023/9/13追記)


ついに初の目撃ツイートが。「2A32」号車の様子。やはりこの黄色はどんな車も魅力的に魅せるものがあるように思う。まあそもそもで当方はクラウンクロスオーバーは割りと好きな部類なのだけども。

しかし、改めて、「フォード」の「クラウン」ヴィクトリアから、「トヨタ」の「クラウン」になるなんて、一体誰が予想できただろう?
少なくとも幼少期、イエローキャブの存在を知り、ニューヨークを夢見た幼き当方は全く思い描きもしなかった未来。何が起こるかわからないものだとつくづく。

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シボレーフェイス

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GREENLIGHT CHEVROLET TAHOE ZL1

グリーンライトの新作の一つ、シボレー・タホ 2020モデル。
長らくグリーンライトの新作はトイザらスに入荷して居なかったのだが、再び入荷を再開をしたようで、昨年の下旬頃に手にすることが出来た。地味ながら、この新作のタホのノーマルモデルを長らく探していただけにありがたい限り。

まあノーマルモデルって言っても、このタホのグレードはZL1でスポーツグレード。
グリーンライトの現行タホにはパトカー使用のPPVはもとより、ヒッチ&トーシリーズにはノーマルグレードモデルも存在していて地味ながらそっちも欲しいなあ、なんて。まあこれが手に入っただけでも嬉しいのだけども。

相変わらず出来栄えはスケールミニカーとして見ると少し大味な感じはするのだが、アメ車のチリの合わなさだったり、それで居ながらマッシブで大きいサイズだったり、そういうアメ車の「らしさ」が一番出ているのはやっぱりグリーンライト。

確かにホットウィールやマッチボックスもアメリカンテイスト。だが、昨今の両ブランドはアメリカらしさよりも、ミニカー、そして車の「カッコ良さ」を全面に押し出したテイストで、アメリカンテイストは大分和らいだ印象。ましてや、ラインナップやニューモデルのチョイスもアメリカ人よりも「カーカルチャー」に振ったチョイスという印象。

その点、グリーンライトはどうだろう。
彼らもカーカルチャーに振ったチョイスも混ぜ込むが、その一方でこのタホだったり、ブロンコスポーツだったり、現行エクスプローラーと言った現行のSUV、フュージョンやボルトのようなセダンやコンパクトと言った乗用車だったり、アメリカの情景に欠かせない車種を製品化。
更には往年のパトカー・タクシー車両に代表される、2代目及び初代クラウンヴィクトリア前記・後期やその前モデル、LTDにそのLTDのワゴンだったり、80年代から90年代初頭のイメージされる箱型カプリスだったりと、ニッチなところを付いている。まさしくアメリカ人がアメリカ人のために企画しているのがよくわかる。

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現行タホは5代目。対する、パーツや諸々を共通化しているサバーバンは12代目。サバーバンはアメリカで最も長く生産されている車種とのことで。
当方的にはサバーバンなら11代目、タホなら4代目の2014-2020型が一番好きな代だが、シルバラード顔の現行もまあ嫌いではない。

そして今のシボレーはこのなんと形容して良いのか、難しいのだがつり上がったヘッドライトと大きなグリルがトレードマーク。
かなり好みの分かれるフェイスのように思うが、昨今の三菱だったり、トヨタだったり、こういう顔が増えてきている印象でこれがトレンドになりつつあるのだろうなあとは。

でもねえ……カマロにこの顔は違うような気がするのだけども。実際、この顔になってから少し苦戦気味なのは事実だろうし。

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シボレーの正規車種は限定的でタホの正規は無い。
兄弟車のキャデラック・エスカレードは正規があるが、日本では諸々のコスト周りで高級車以外はやはり厳しいのだろう。関税無しでも、本国よりも割高感が強かったのはフォードが正規輸入をしていた時や、ジープを見ていて嫌という程感じる。

だが、それでも乗りたいという人が一定数居るのもまた事実で、どうやら現行エクスペディションやエクスプローラーは輸入し、実際に乗っている人が居るらしい。当然、デザイン性で優れているブロンコも同様。だけどタホやサバーバンは?

キャデラック・エスカレードのような高級感と華やかさは当然ながら無いし、アメリカでのイメージはパトカーや政府車両の、硬派なイメージが強い車種。
2世代前の2007-2014の10代目サバーバン及び3代目タホは入ってきているようだし、事実、3代目タホは地元で数度見かけているのだが、先代、そして現行が日本に入ってるという話は聞いたことがなかったり。

うーん、実はこの辺の車種ってあんまり人気がなかったり?

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平成最後と共に

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GREENLIGHT FORD FUSION 2013 YELLOW CAB TAXI

おそらくこれが平成としては最後のエントリー。
どうせなら日本車……とも思ったのだが、敢えてここはまだ平成の終わりを知らなかった、若かりし頃の自分が一番欲しかったミニカーが今になって製品化されたのでそれを紹介。

自分は某ショップでフラゲしたのだが、トミカの日に複数のミニカーがトイザラスにて同時販売された時のグリーンライトに含まれていた、フォード・フュージョンのイエローキャブ。

手元には開封済みの1台と未開封が2台ある。それくらい、長らくこの製品の登場を待ちわびていたし、販売情報が出た時点で複数買いを決め込んでいた。

まだ平成も25年程だった当時、自分の好きな車は意外や意外、フォード・フュージョンだった。無論、クラウンヴィクトリアもエクスプローラーもエスケープも好きだったし、Jeepやら日本車やら他にも色々好きだったのだが、それでも好きだったのはフュージョンだったのだ。

今でこそ、フォードは公式にフュージョンのタクシー向けグレードを出しているし、現実のアメリカでもフュージョンのタクシーが一定数走り回っているが、当時はまだ存在こそしていたがメジャーな存在ではなかった。
今や、アメリカで主流のタクシーはカムリ、プリウスV、シエナ、グランドキャラバン辺りだろうが、アメリカ勢セダンはクラウンヴィクトリアの生き残りを除けばフュージョン、トランジットコネクト、トーラス辺りなのでは……と思う。

今回製品化されたニューヨーク・イエローキャブのフュージョンも画像検索等する限りでは2、3台は確実に居る様子。とは言え、ニューヨークのイエローキャブは色々ルールが厳しいので今現在も居るのかは微妙……そもそも2013年型だとすると、6年経過した今現在じゃ残って居ないような気もする。

一時期、NV200が独占的にイエローキャブに採用されることになったが、UBER等の配車アプリの台頭で、そうは行かなくなった。
まあ、日産車の耐久性に問題やら、貨物車ベースで乗り心地が良くないやらで、決してドライバーや利用者に評価されていた車両ではないらしいのだが。
だからと言ってアメ車のタクシーが増えるわけでもないのだが、もしカムリではなく、こっちが主流だったら良かったのに、と思わずには居られない。

そんなフュージョンも、トーラス共々、来年を目途に北米市場から消えると言う話を聞いている。乗用車はマスタングを除いてすべて撤退させるのだそう。とは言え、昨今はSUVから再びセダンに風向きが変わってる部分を考えると、少しフォードの判断は早計だったのではないかとも思える。
GMも続いて、近いうちにセダンを中心に車種整理をすることを告知しているし、アメリカ車が力を失ったと感じざるを得ない状況ではある。

さて、本題をミニカーへと軌道修正。グリーンライトはニッチな製品を出す一方でメジャーどころも出している印象があって、値段とホイールの回転がイマイチなところを除けば結構好きなブランドではある。
ニッチな製品とメジャーどころが併売されているところはマッチボックスに少し通じるところがあるか。

仲の良いフォロワーにグリーンライト好きが居るので、彼はいつも最新情報を届けてくれるが、どうやら個人的に一番好きなクラウンヴィクトリアである1997年型(初代後期型)のタクシーとパトカーがリリースされるそう。それにロサンゼルスのタクシーのクラウンヴィクトリアとかも販売されるとか。今後も目が離せない存在ではあるが、1/64のスケールミニカーにしてはやはり安価なのもあってか、それともアメリカのミニカーだからなのか、出来は少し大味。まあ、量産品と言う事を考えれば致し方ない。


さて、これが平成最後のエントリー。次からは令和になるのは間違いない。個人的に平成生まれというのもあって、平成は好きな元号だが、令和の方がどこかクールというか。新しい時代、新しい価値観を常に受け入れられるように努めたい所存だ。