MATCHBOX NISSAN SENTRA 2016
予告通り、マッチボックスの紹介。先月からの再販枠である日産・セントラ。日本名シルフィ。中国市場でもシルフィだそうな。
ブルーバードの系譜でありながら最終的にはブルーバードの冠が外れ、2021年に生産終了。フルモデルチャンジ後のモデルは北米他、複数の地域で生産・販売が続けられている様子。
マッチボックスがモデル化したのは2016年型ということで、先代モデル。かつてフルサイズが持て囃された北米市場、日本車は「小さい」なんて言っていたのも過去の話。販売台数ベスト3は不動のアメリカビッグ3のピックアップトラック達だが、その下に付けているのはミドルサイズのSUVやセダン達。その多くは日本メーカーの車種で、ビッグ3の乗用車はすっかり落ちぶれてしまった。
かつてアメリカで一世を風靡したミニバンもステーションワゴンも、コンパクトハッチバックさえも全てアメリカは「過去のもの」にしてしまった。アメリカにあるのは大中小のSUVがメイン。そしてフォードが北米でセダンの生産を取りやめてからもう3年。
そう。世界的に、セダンは不人気カテゴリとなっているのは周知の事実。今や、SUVが覇権を握る時代。各社がこぞって大小様々、内燃機関からBEVまで中身も様々なSUVを販売している。
かつて、車の基本形と言えばセダンだったのも過去の時代になりつつある。フォードが北米でセダンを切り捨てたのはその序章と言って差し支えないのかもしれない。
今や、日本を代表する車、「クラウン」ですらセダンではなくなったのだから。今年の秋にセダンがリリースされるとは言えども、ワールドプレミアでは「クロスオーバー」の名称を関したセダンスタイルのSUVが全面に押し出された。
車に興味のある人間はともかくとして、JPNタクシーが出たか出る少し前くらいに聞いた話。
車に趣味性を見出すことは無い、同世代の一般層にとって、セダンとはタクシーのイメージ。それかお爺さんが乗る車かパトカー。そんなイメージだと聞いた事がある。セダンと聞けば爺臭く、前時代的な、そんなイメージが持たれている。
そのイメージは強ち間違いではないのではないかと思わせるエピソードはやはり、数年前から、今の子供達に車のイラストを描かせると3ボックスの富士山型ではなく、2ボックススタイルの車を描く、なんていう話。
まことしやかに囁かれているだけで事実ではないのかもしれない。だが、逆に言えば、そういう話が囁かれるくらいに、今じゃ多種多様な自動車の「形」が登場した事で、セダンは過去の産物となったことを象徴するように思う。
日本市場で現在も購入可能なセダンの選択肢は昔と比べると大分減ったように思う。特にここ10年、大幅にその数を減らしたと言っても過言ではない。
豊富なラインナップを取り揃えるトヨタですら、現在購入可能なセダンはカムリ、カローラセダン、カローラアクシオ、MIRAI、センチュリー、プリウスのみ。
プリウスは5ドアハッチバックに近く、カムリは年内での生産終了が予定されている。そしてこのラインナップの中で5ナンバーサイズはカローラアクシオのみ。
かつて5ナンバーサイズのトヨタのセダンと言えば、プレミオ/アリオンだったり、マークII兄弟が居たと思うが、トヨタは5ナンバーセダンを切り捨てた。当然、コンフォート系も2017年にJPNタクシーに襷を繋ぎ、生産終了。
もはや、日本メーカーから見ても、5ナンバーセダンとは売れない、売れても本のごく一部の層のみという評価なのだろう。言ってしまえば、アメリカにおける一昔前のフルサイズセダンのような扱いだ。ドライバーは極々一部の少数派のセダン保守層と免許の返納を
視野に入れている高齢者のみ……。
日産はそういうジャンルを切り捨てるまでがトヨタよりも早かった印象さえある。気付けば、日産で買えるセダンはスカイライン、ただ1車種のみ。しかしそのスカイラインも次期型の開発が凍結なんていう話が浮上している。そういう点を踏まえて考えると、次期型スカイラインはいつかの「クロスオーバー」の復活となり、「セダン」としてのスカイラインは終了するのではないかと思えたり。
北米市場やセダンが人気の中国市場を除き、国内でそこまでやる気の見られない日産は日本国内でセダンの販売を終了する可能性さえありえる。シーマが消え、セドリック/グロリアの後継だったフーガも消えた今、一定の需要はあれど、セダンという先細るだけのジャンルの車を日産が作り続けるとは思えない。
……と、大分ミニカーに関係のない話を長々と書いてしまったが、こんな時代にセダンを積極的に製品化しているマッチボックスは実に「こちらより」だと思わされたり。現行ではなくあえて先代を製品化した点も含めてそのチョイスはマニアックだと言わざるを得ない。
そして安定のクオリティ。細かい印刷、サイズ感どれもが丁度良い。5年程前のイマイチな時代を見ているからこそ、最近の「戻った感じ」が非常に好感触に思える。数ヶ月後のディナーショーでは2024年の新製品が予告されるだろうが、そちらでもまた湧き上がるようなアイテムの登場を期待したいところ。
そろそろ最終型のダッジ・キャラバンか、クライスラー・ボイジャー辺りとか、プリウスVの後期型とかどうだろうか?
にほんブログ村
スポンサーサイト
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
MATCHBOX FORD CROWN VICTORIA TAXI
さて。今年の9月で当ブログは5周年を迎える。5年。長いようで意外と短い時間。子供の頃の5年とはわけが違うなあと感じる機会が増えたのは歳を重ねた証拠か。
毎年欠かさず、とは行ってないのだが誕生日に何かと記事を書く事が多いので、今年は節目に合わせてしっかりと。
この5年を振り返るという意味で、今年の誕生日のエントリーに選択したのは2009年のメインラインで登場したフォード・クラウンビクトリアのタクシー。タクシーとしてカウントするなら2009年に登場したこのモデルが1stエディションとなる。
2019年の誕生日でエントリーに選んだのもクラウンビクトリアのタクシー。あちらは金型改修後のモデル。
既にクラウンビクトリアの生産終了から12年が経とうとしていて、アメリカではパトカーでもタクシーでもその数を減らしている最後のアメリカンフルサイズセダン。
マッチボックスのクラウンビクトリアは故リュウ・アサダ氏がデザインをし、その出来栄えは非常に優れていて、3インチではマッチボックスのこれが一番ではないか……というのは何度か記述したように思う。
金型改修前のこのモデルはタクシー行灯が別パーツで、ハンドルが円柱なんかではなくしっかりと抜けている他、ムービングパーツでも無いので開閉ギミックがない一方で、インテリアには警察データベース用と思わしきラップトップと手錠が助手席に置かれているのが特徴。タクシー用にわざわざインテリアを作り直さなかったようす。
3年前のウォルマート限定のモデルで同じグラフィックで金型が現行の行灯とパーツが一体形のモデルが登場していたり。当ブログでも紹介済み。2つを比べたのもそっちなので敢えて今回はやらず。というより引っ張り出すのが面倒というだけではあるのだが。
ここだけの話、今回紹介しているこのモデルはその時のと同じ。タイヤだけリアルライダーに換装済み。
5年近くやっていると、当方の置かれている環境なり、撮影環境なり、収集のメインなり、色々時の流れを感じる部分が多い。
一つの区切りということで一度、これまでの4年半弱を少し振り返ってみたく。
まずはブログに直結する撮影環境から。
今の今まではガラステーブルの上に置くなり、テーブルの上に紙を敷いてセリアのコンテナで背景を覆い隠す事が多かったと思うが、引っ越しをした事で常設の小さなジオラマを置くスペースを確保出来た事で、撮影はジオラマ上に切り替える事が増えた。
また、2年前の1月後半以降はwakiyaku氏に制作を依頼した、所謂「推し」のミニカーサイズフィギュアをコンパニオンとして配置している。傭兵、そしてアンソニー。考えてみると、推しも一人から二人に増えたなあと。これも大きな変化。
そして収集対象の変化。
当ブログを初めた頃はマッチボックスとホットウィール、マテルの製品をメインにトミカとマジョレットを購入していたものが、ジオラマ会に顔をだすようになった事で、メインがトミカに移った。
無論、変わらずマッチボックスとホットウィールも購入しているが、ある意味これが当ブログの中で一番の変革とさえ思えるのはこの変化によって収集テーマが結構変化した事。
マテル製品をメインにしていた頃は「サイバーパンク的」なアメリカ物をテーマに据えて、現行車やネオクラシック、場合によってはコンセプトカーまでを収集対象にして「ゲーム的」でもある架空のアメリカというのをテーマにしていたものが、今ではより細分化され、「日本の街中で見かける車」「ニューヨークを走っていそうな車」と「好きな車」に分かれた。
これを言うと、「いやいや、そんなことないでしょ」と言われるだろうし、実際まだまだ「そんなことはない」のかもしれないが、2020年代に入り、当方が感じるのは当方が物心付く頃にイメージされていたような「サイバーパンク」の世界が現実になるまで、もうあと僅かと言えるような所まで達してるのではないか、という事。
車のデザインの自由性が上がり、急速にBEVやFCV、PHEVが普及。まだまだ主流はガソリン車に違いないが、以前よりも街中で見かける機会が増えたのは事実。
アメリカも日本も、タクシー車両はセダンが主流ではなくなり、中国メーカーや新興EVメーカーも伸びて居る他、COVID-19による生活の変化にウクライナとロシアの戦争を発端に広がる世界全体の疲弊感と閉塞感……それでもなお、変化し続ける技術。
サイバーパンクで描かれた成熟しきった社会そのものが今現在広がっているように当方には思えてならず。
そしてアメリカという国が虚構であることをどこか理解してしまった事も収集対象の変化に影響をもたらしたと言えてしまう。
今の時代、新しい価値観が生まれ、そして作り直されるまでの時間が非常に短くなった一方で、成熟しきったことでその変化が最小限に留まるようになったものも少なくない。
「現在」に生きる我々はその変化に気付けないだけで、振り返ったとき、実は変化していたのだと気付かされるのだろう。そして10年一昔と言われた今、当方が思うのは「5年一昔」に変化して居て、一方で成熟しきった事でどこか不変的になったものも多いのではないか。
と、今年の誕生日の記事はこれくらいに。以下、雑記と音楽の話。
にほんブログ村 続きを読む
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
毎月恒例となったマッチボックスの販売日。以前程、ホットウィールに熱が無くなってしまった当方も、マッチボックスだけは割りと本腰を入れているというか。トミカもそうだが、買ってパッケージを開けた後の充足感はホットウィールよりも上。まあホットウィールでも充足感あるアイテムは多数あるのだが。
今月はベーシックに加えて、ムービングパーツシリーズとコレクターズも販売があったので多め。ということで続きからを活用。
続きを読む
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
MATCHBOX DODGE CARAVAN
香港、ユニバーサル・トイズ時代のマッチボックスがリリースしたミニバンのパイオニア、初代ダッジ・キャラバン。
アメリカにおいて、ミニバン(≒バン)はどうしても商業用というイメージが強いが、それでも高い居住性、Kカーボディをベースにしたコンパクトなボディは革新的で、当時は一定の売上を記録した。
初代キャラバンが登場した頃のアメリカのファミリーカーと言えば、ステーションワゴンが主流だったと思うが、それもミニバンの登場で徐々に変化し、2000年代に差し掛かる頃にはアメリカのファミリーカーと言えば、ミニバンだったのではないかと思う。
同時に、ミニバンの普及に伴って、人気が失われたのがステーションワゴン。2000年代に登場したアメリカブランドのステーションワゴンはおそらくクライスラー・300Cツーリングとダッジ・マグナムの2車種のみで、以後、アメリカブランドからステーションワゴンないしはツーリングワゴンは登場していない。
そして、2020年代の今、ファミリーカーとして人気かつ、売れているのは3列シーターのSUVだろう。アメリカは兎に角SUVが売れている。それは数年前の自動車セールスランキングが物語っている。
セダンも確かに一定の人気こそあれど、既にピックアップトラックを除いた、乗用車カテゴリの首位からは陥落している。カムリは堅調だが、カムリよりもSUVのRAV4が売れる時代。
そして当然ながら、このセールスランキング内にミニバンの車名が入る事は無い。
日本メーカーのミニバンは当然の事ながら、かつてパイオニアを生み出した存在であるクライスラー系のミニバンですら、ランキングには入ってこない。
既にフォードはミニバンの製造を2005年に取り止めて居るし、シボレーもそれに続いている。ある意味、アメリカのミニバンのピークは90年代で、2000年代にはそれが徐々にSUVやエコカーに置き換わっていったのではないかとも思う。
そういう意味では今でもミニバンを作り続けているという点では評価をすべきなのかもしれないとさえ思えてきたり。
フォードがセダンの製造から手を引いたように、あと10年もすればミニバンの製造を取りやめるメーカーは必ず出て来るはず。日本メーカーで言えば、マツダなんかが良い例。プレマシー、MPV、ビアンテ等、いろいろなミニバンが居たが、2018年を最後に撤退している。
日産も北米市場でミニバンの製造は2017年のクエストが最後。残るは、クライスラー・パシフィカ/ボイジャー、トヨタ・シエナ、ホンダ・オデッセイくらいのものか。後は韓国車メーカー?
徐々に縮小傾向にある北米ミニバン市場ではあるものの、世界に目を向けると、中国や東南アジアではまだまだミニバン需要は高いというし、日本ではあいも変わらずミニバンが大人気。考えてみれば、当方が子供の頃は本当に「ミニバンブーム」なんて言っても過言では無く、兎に角どのメーカーもミニバンを大量投入していた。
今ではミニバンからSUVに変わりつつあるが、日本の道路事情ではおそらくミニバン、特に5ナンバーサイズに収まっているようなものは堅調なのではないかと思う。
SUVは確か人気で色々出て居るものの、結局ミニバンのスライドドアの使い勝手の良さだったり、広い室内空間だったり、唯一無二な要素は多いと思う。いくら3列シーターSUVで代替え出来るなんて言ったところで、結局それはミニバンではないのだ。セダンが既に過去の産物と化しているにも関わらず残っているのとおおよそ一緒の筈。
さて、ミニカーの方の話を。
当方がメインにして集めているのはマテル傘下後のものだが、一部、ユニバーサル・トイズ時代やタイコ時代のものも気に入った物を買っている。フォード・LTDだったり、テスタロッサだったり、ベンツのSクラスだったり。
トミカもそうだが、やはり80~90年代初頭というのは細かい印刷がまだまだ不十分だった事もあって、エンブレムの印刷が無かったり、ライト類が塗られていない事も非常に多い。
だが、その分だけ非常に細かいモールドが施されている事も多く、例えばこのキャラバンなんかはリアバッジにクライスラーのペンタスラーエンブレムのモールドが確認できる芸細ぶり。
思えば、黒箱時代のトミカはなんかも、ロゴやグレードエンブレム、果てはCピラーエンブレムまでモールドされていたっけか。ある意味、そういう物が「芸術」的でもあり、「工芸品」的でもあり、古き良き時代のアイテムとして、一定の価値を持つのも納得だったり。
それにしても、この時代はサスペンションを装着し、一部ギミックを持っていたことにも少し驚き。以前にこのキャスト自体は見せてもらった記憶があるのだが、すっかり記憶から抜け落ちてしまっていた。
90年代頃まで、サスペンションがあったマッチボックス。今やサスペンションは消え、ベーシックに関してはギミックも無いが、最近はムービングパーツシリーズの登場でギミック付きのマッチボックスも珍しくなくなってきた。
ある種の原点回帰にも近いのかもしれないなあと思うと共に、今の水準では安価に、そして容易にギミックをつけるのは難しいのだなあと……。
にほんブログ村
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
気付けば販売から1週間も経ってしまっていた今月のマッチボックス。裏を返せば、クリスマスから1週間が経とうとしているということ。毎年、大晦日近辺に1年の総括のような事をしていた気がするが、今年は趣向を変えて。紹介する数も多いので続きからを活用。
5、6年前のマッチボックスはまさしく迷走気味な出来栄えなのがちらほらあったのも束の間、コレクターないしはメインターゲット層であろう子供達の意見を取り入れたのか、ここ数年はかなり改善された印象がある。とは言え、当方や当方の周りのマッチボックスコレクターが求めるアイテムというのは「違う、そうじゃない」というのが多かったり少なかったり。
とは言え、既にマッチボックスのアイテムは「2023年」の物に切り替わっているので、これを「2022年」の物とするには少し違う気がしなくもなかったり。
だが逆に言えば、2022年に販売された「2023年」のアイテムというのは大晦日に紹介するにはピッタリなのではないかと。
続きを読む
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
気付けば11月も終わり。全く更新が出来ないまま、最終土曜日を迎えてマッチボックスの新作発売日。
今月は更新が一切出来て居なかったのだが、実は今月の頭にCOVID-19に羅漢し、1週間程ダウン。
後遺症等も無く、熱もそこまで高くは無かったのが不幸中の幸いだが、あまり体調を崩さないが故に1度大きく体調を崩してしまうと辛いのなんの。熱も下がり、症状が落ち着いても1週間程は若干咳が続いていた。
今の御時世、どこで何を貰ってしまうかはわからない以上、こうして羅漢してしまう事自体は致し方ないのだろうが、もう少し対策をしなくてはなあと思いつつ。
そういった事情で今月はホットウィールのベーシックは買いに行っておらず、ミニカーというミニカーは第3土曜日のトミカまでほぼ買っていないも同然。
とは言え、ブログで紹介したいと思える程の物を今月のトミカからは感じられず、記事にしたいと思える物が無いまま、迎えた第4土曜日。前々から期待していたアイテムということもあってか、やっとブログで取り上げたい物が出てきたので、今月始めての更新。
既に2022年も1ヶ月ちょっとのみ。1年が早いというのをこのブログで何回書き綴ったのかも思い出せないが、そろそろ年の瀬を感じる頃合い。街も徐々にクリスマスムードに移り変わってきている。もうこんな時期かあ。
MATCHBOX FORD MUSTANG MACH E
と、そろそろ本題。まず紹介するのは今月の新アイテム、フォード・マスタング マッハE。マックEと当方は誤って呼称しがちだが、MACHはマッハ読みが正しい。マスタングで”マッハ”と関する車種と言えば、やっぱりハイパフォーマンスモデルの「マッハ1」だろうが、こちらはマスタングの4ドアSUV。
マスタング名称の電気自動車で、それがSUVとは予想もして居なかった。
が、以前、マスタングに「4ドアセダン」が設定されるという噂があり、今にして思うとその噂の正体はおそらくこれだったのだろう。
マスタングとして見るとうーん?と思わなくもないが、それでも最近のフォードのSUVにしてはかなりクリーンなデザインで個人的には結構好み。唯一気になる点はドアノブを持たず、ボタンで開閉する最近流行りのタイプのドアノブという点か。正直そういうのより、従来のドアノブの方がしっくり来てしまう。
このアイテム、既に来月、再来月のアソートで再販が確定してる。
とは言え、フォードが日本から撤退して久しいだけに、テスラに知名度負けしてるとしか言いようがなく、売り場ではあまり人気が無かったように思う。
まあ「マスタング」と聞いてイメージされるのは「2ドアのアメリカンマッスル」のイメージが強いだけに、マスタングの名前を冠した電気自動車が4ドアSUVとなると、イメージし難く、これがマスタングだとは思わないのではないだろうか……。
EV化の波が推し進められているアメリカ。そのアメリカを代表する車名のEVがあるというだけでも十分なのかもしれない……が、調べてみるとマッハEはメキシコと中国でのみの製造らしく、アメリカ国内では製造されていないようで。今の時代、国外生産なんて珍しい事ではないが、仮にも「マスタング」を冠する車がそれで良いのだろうかと思わなくもなかったり……。
MATCHBOX AUDI E-TRON
続いてアウディのEV、e-tron。一応無印の「e-tron」はこのSUVを指すのだが、アウディは電気自動車にe-tronの名称を用いてるだけに、e-tronと聞いただけではこの車を連想しにくい気がする。
少なくとも、「クワトロ」に変わる、アウディの電気自動車技術に「e-tron」を用いるのであれば、この車には他の名称もプラスすべきだったのでは……?と思わなくも。まあクワトロも最初は特定の車種を指すものだったと考えれば、この行為自体は意図したものなのかもしれない。
が、「e-tron」というとホットウィールで製品化された、ポルシェ・タイカンとプラットフォームが共通な、「e-tron GT」の方が連想されがちな気がするのだが如何か?
とは言え、ホットウィールとある程度棲み分けした上で、これを製品化するのが良くも悪くもマッチボックスらしいなあ、と思う部分でもあったり。
MATCHBOX CADILLAC CT5-V BLACKWING
キャデラックが既に高級車の代名詞から脱落して久しい印象を受けるが、それでもやはり、キャデラックとは高級車であり、最先端を行くもの。
まあ今ではいろんなメーカーに出し抜かれてると思うし、もはやキャデラックはアメリカ市場よりも中国市場に注視してる印象を受けるのだが。桁が1つ多いんじゃそりゃ嫌でもそっちを注力するとは言え、キャデラックの栄光がもはや過去の産物になりつつあるのを少し寂しくも思ったり。それを言ったらアメ車メーカービッグ3自体がもはや過去の産物になりかけてるのかもしれないが。
肝入で投入されたフルサイズのFRセダン、CT6が振るわず、僅か4年で北米では販売終了……なんてものを見ていると北米市場そのものがもはや過去の産物となったものを切り捨ててるんだろうと思わなくもない。いくら、最新技術を搭載したモデルを作っても、FRのフルサイズセダンなんていう過去の産物は過去のものでしか無い。そういう切り捨てが北米にはあるように思う。
と、ミニカーの話。CT5はCTSとXTSを統合したモデルでミドルサイズのセダン。CTSがそれなりに知名度を持つ事を考えれば、この車も……と言いたいが、あんまり知名度が高い印象が無い。当方ですら最初はCTSかと勘違いしていた。
正直デフォルメがやや強い印象があるのだが、貴重な最近のアメリカンセダンということもあってか、割りと許容出来てしまう部分でもあったり。
とは言え、悲しいかな、マッハE同様に売り場ではあまり人気があったようには見えず……。
ところで、製品名は「BLACKWING」という最上級のスポーツグレードなのだが、ミニカー自体はスポーツグレードの「V」にしか見えず。BLACKWINGなら、バンパー形状が若干違うのに加えて、リアウィングがついていると思うのだが、ミスなのか何か意図してのものなのか、謎だったり。
と、以上、3アイテムを紹介。EV比率が高まってきているのを見るに、ミニカー界にもEVの波が押し寄せているのを感じたり。特にこの1、2年はかなり増えたように思う。
子供のうちから電気自動車に慣れ親しんでもらうというのは非常に良いことに思うのだが、問題は本当に電気自動車がエコなのか、という点。色々な通説があるし、場合に応じて変わる以上は絶対そうだとは言えないが、リスクヘッジとして、複数の選択肢を残し続けるのも決して悪いことではないと思うのだが、如何か?
にほんブログ村
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
MATCHBOX FORD F-150 LIGHTNING
気付けば9月も終わりに差し掛かっている。つくづく時間が経つのは早いもので……。そろそろ悠長な事せずに色々準備に入らないとなあと思いつつ。やることは山積みなのだが、こう、色々多忙だったりするとモチベーションの維持というのは難しいもので。
本題。先月末のマッチボックスで一番欲しかったモデルがこのF-150ライトニング。
かつて、「ライトニング」の名前を冠したF-150は10代目の「SVTライトニング」が有名だろう。ワイルドスピードの1作目にも登場し、ホットウィールで製品化もされているモデル。
あの時代の「ライトニング」はV8ツインターボのハイパフォーマンスモデルだったが、現行14代目に設定された「ライトニング」は「雷光」の意味に恥じない、BEVとしての登場。
既にテスラからはBEVピックアップトラックの「サイバートラック」がリリースされているし、それに対抗した形だろう。かつてのネーミングを復活させると同時に、今のアメリカのトレンドである電気自動車としての登場。それもアメリカで一番売れている自動車であるFシリーズに設定する事の意味。意外にも販売は好調らしい。
アメリカ車全体で電気自動車化の波は来ている。それは紛れもない事実。それはミニカーとて同じ。トミカでボルボのEV、C40リチャージが出たように、ホットウィールでテスラが出るように、マッチボックスでは他ブランド以上にEVが出ている。このF-150ライトニング意外にもルノー系のEVが登場済み。来年初頭にはアメリカのEVメーカーの一つ、リヴィアンも登場予定。
で、ふと思ったのだが、マッチボックスは割りと早い段階からEVに注目していたように思う。
今でこそ過去の産物となってしまったが、フィスカー・カルマなんかもマッチボックスは製品化してる。テスラのライバルに思われたものの、様々なトラブルに見舞われ、割りと早い段階で倒産し、消滅してしまったフィスカー。調べてみたらどうも今はカルマ・オートモーティブとして事実上の復活を果たしているようで……。
こうしてみると、既に2010年代を過ぎる頃にはEV戦争は加熱の様相を呈している。とは言え、ミニカーにおいて実車のトレンドが反映されるのには時間が少しかかる。その原因はやっぱり、車好きが求めるものが必ずしもトレンドと重なるわけではないからではないだろうか。
昨今の自動車メーカーはSUVやEVのような「売れる」トレンドを製造し、そのお金で各々のメーカーが「作りたい」と思うマシンを作っているように思う。シボレーがEV系とSUVを売ってコルベットやカマロを作るように、トヨタがプリウス筆頭にハイブリッドカーを売ってスープラやGRヤリスを作るように。
フォードはEVとSUVを売ったお金でマスタングやブロンコを作っているのではないかと邪推してみたり。
つい先日発表された新型マスタング。キープコンセプトを継承し、デザイン面では大きく変わらなかったものの、インターフェイス等細かい点でブラッシュアップがされたらしい。
その一方、エンジンも改良が加わったV6エコブーストもしくはV8ツインターボで「いつもの」マスタング。マスタングを冠したEVは既にSUVの「マックE」があるけれど、それは別枠。
結局電気自動車だ、エコだ、SDGsだ、と叫んだところでアメリカ車はやっぱりV8エンジンを手放すことはしないだろう。自動車文化を作り上げてきたからこそ、「古き良きもの」も大切に。
いや、むしろこんな時代だからこそ、古き良きものを再評価する流れがあったり?
以下、ちょっと小話。
にほんブログ村 続きを読む
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
MATCHBOX PORSCHE 911 CARRERA 4S
先月末のマッチボックス・ムービングパーツの新作、ポルシェ911。所謂992型911。
ポルシェネタが続いているが、一時期殆ど興味の持てなかったポルシェもここ数年はドイツ車の中で好きな部類に入るものだったり。ドイツ車あるあるというか、ベンツのスリーポインテッドスターや、BMWのキドニーグリル、ポルシェのこのナローボディはドイツ車のブランド価値をしっかりと誇示しているものに思う。継続は力なりを地で行くというか。
丸目でナローボディの2ドアスポーツカーと言えばポルシェを真っ先に連想するのは当たり前。
BMWのあのグリルだったり、ベンツのあのマークだったり、それがあるだけでこのブランドとわかるのは大事な事のように思う。車であっても、ハイブランドのロゴマークやデザインが与える効果は同一ということ。
昨今の日本車というか、ドイツ車以外のメーカーが欧州的デザインに振れていたり、何かしらの”アイコン”を与えるのを見るに、工業製品において特徴的なワンポイントの与える効果は決して見過ごして良いわけではないのだろう。それが高級車のようなステータスが物をいう種類だと特に。
と、本題から逸れる前に。マッチボックスでポルシェというのは少ないように思えて以外と数がある。
997型911のGT3だったり、ケイマンだったり、ボクスター、カイエンと言ったマシン。直近だと、917のクローズドボディに、911ターボ、911ラリーと多種多様。
ホットウィールが手掛けるポルシェの多くが911の中でも更なるスポーツグレードだったり、935、917LHと言ったモータースポーツに振ったマシンだったり、或いは914オフロードのようなカスタム系マシンが多数を占める中、マッチボックスのポルシェはロードゴーイングモデルが主であるように思う。
今回のこの現行911だって、ホットウィールはGT3をモデル化してる中、マッチボックスは質実剛健にベースグレードの「カレラ」の4WDモデルを製品化した。しかもただのベーシックではなく、ムービングパーツにて。
ポルシェ911といえば、RRというエンジンレイアウトが特徴的であることを考えれば、ボンネット開閉を盛り込むのも一つの手だと思うが、そこをミニカーの開閉ギミックとしてはオーソドックスな左右ドア開閉を盛り込んだのはポルシェのナローボディを活かす、プロポーションの維持を考えてのことだろうか。
マッチボックスらしい印刷とつくりに大変満足しているこのモデル。現行はあんまりかもしれない、なんて思っていたのも束の間、昨今のトレンドが一文字リアテールで、それに見慣れてしまうと案外先代よりも現行の方がよく見えてくるもので。
MATCHBOX CHEVROLET CORVETTE C8 2020
こちらもまたムービングパーツの新作。同じく販売となった、現行のC8コルベット。当方が少し色差し済み。
既にメインラインでも展開されているC8を敢えて、ムービングパーツで出す事に少し理解が及ばなかったのだが、手にとって納得。
C8。トミカでも製品化されているし、なんなら当ブログでも最近
トミカの方を紹介済み 。当然、マッチボックスの方も紹介してある。
従来と大きく異なるスタイルを取ったコルベットだけに、ミニカー化率はC6を思い出すレベルの高さで、MINI GTやグリーンライトと言ったスケールミニカーから、ホットウィール、トミカ、果てはマイストなんかでも製品化されている。
つまりGT-Rやスープラよろしく、ライバルが多い車種の一つに数えられる。
昨今のマッチボックスはマイナーどころや人気がある車ながらもなかなか製品化され難い、絶妙なラインを狙っているわけだが、それと同時に王道マシンのチョイスも目立つ。しかし王道マシンをそのまま製品化しても、面白みに欠けるのを理解しての事か、マッチボックスは”ギミックという形で付加価値を与えるようになった。以前は割りとトミカがその部類だったりはしていたが、最近のトミカはお察しの通り、ギミックには積極的とは言い難い。
一方、別のラインを作ることでギミックに積極的になったマッチボックスは続々と気になるモデルをリリース中。2023年のニューモデルもまるでグリーンライトを意識したかのようなラインナップが目立つ。
ある種、今のマッチボックスは3インチミニカーの原点にして、その存在感を誇示する為に道を切り開いている途中。一時期やたら日本車や、メジャー所が目立ったが、ここに来てディープで、マッチボックスらしい変化球を投げてきているのは、一度掴んだコレクターを離さない為の策と言えるだろう。割りと働く車系で積極的に動いていたのもグリーンライトを集めている層を取り込む為に他ならないのではないか、なんて勘ぐってみたり。
角度を変えて見ると、ボンネットの窓パーツの為のカシメを納める為に凹まされた部分が目立ったりはするのだが、これまた角度を変えて見るとそれが違和感無く見えたりする。まるで騙し絵。おそらく細かい印刷が掠れることなく施されているが故に、割りと違和感なく観れるようになっているのだと思うと、価格も相まってよく出来ているなと思える。
お世辞にもあまり人気があったようには見えなかったわけだが……。
で、気になるのはやっぱりベーシックと比べてどうなのか?というポイントに尽きるだろう。
すぐに取り出せたのが昨年のチェースカーなのでそれと比べて。
やや寸詰まり感を感じるベーシックに対して、画像で見た時、ムービングパーツのC8はそれが解消されたように見えたのだが並べてみてビックリ。
多少の差はあれど、基本的に大きさは一緒。ホイールベースや全長が目に見えてわかる程、変わった印象がない。
では何がこの差を感じさせるのが、少し不思議に思うのだが、サイドウィンドウの大きさがもしかすると印象を変えた要因なのかもしれない。
他、モールド系はベーシックの方が事細かく、細かいディティール面ではやはりギミックレスのベーシックに軍配が上がるのだが、デフォルメの入る、3インチミニカー的な視点で見れば、程良いデフォルメが効いてるが故に、ミニカー的楽しさを得ているムービングパーツの方にトータルでは軍配が上がる。そんな印象を受けた。
相変わらず当方の中でギミックに対する拘りは薄いのだが、やっぱりあったらあったで楽しいのもギミック。こうやってギミックのあるモデルを稼働させた状態で並べるのも見ていて楽しい。
来年のムービングパーツ新モデルにはどうも現行タホやら、先代レクサス・LX、FCのオープンカーやらベントレー・コンチネンタルGTのギミック付きモデルが出るようで。マッチボックスというブランドに対する信頼があるからこその期待というのもあるが、車種チョイスが王道でありながら、どこか”外している”感じがやはりマッチボックスらしさを感じて好印象。出てくるのが待ち遠しい。
にほんブログ村
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
MATCHBOX BUICK SKYLARK 1953
SL銀河の停車駅、遠野のおもちゃ屋で購入したマッチボックス。
街のおもちゃ屋と言った佇まいにも関わらず、ホットウィールやマッチボックス、更にはTLVまで置いてあるのにはちょっと驚いた。観光地という立地と近辺におもちゃを取り扱うようなお店が皆無に等しいからだろうか。
正直に言ってしまえばこの年代のアメ車は一部の層にしか刺さらないこともあり、売れ残りのようなアイテムだが、地味に買い逃していたアイテムだったのでありがたくお持ち帰り。
ビュイック。かつてはフォードのマーキュリー系と並び、GMの中間ブランドとして名を馳せていたが、気付けばオペルのOEM車中心となり、アメリカ国内でほぼ力を入れなくなり、中国市場でなんとか生きながらえているような、そんなブランドにまで凋落してしまった印象がある。
そんなオペルもPSAに売却された事もあり、今や、ワンランク上のSUVブランドのような扱い。かつての栄光は過去になって久しく、日本人どころか、アメリカ人ですら、車に興味が無い限りこのブランドを認知して居ない気がするレベルにまで、影が薄くなってしまった。
だが、フォードの今は亡きマーキュリーと並び、20世紀には名車を生み出してきたブランドでもある。
それだけに、ここまでの凋落ぶりには物悲しさもあるが、これもまた時代の流れ故に仕方のない事。オールズモビルが、ポンティアックが消え去ったように、ビュイックもまた、その危険性があった中で、辛うじてブランドが残ったのは幸運なのかもしれない。
とは言え。ホールデンのように、ある日突然ブランド廃止が言い渡される可能性だって0ではない。既に資本主義国家では経済格差が広がり、所謂「中流階級」が消え失せて久しいのだ。
どこからどこまでを真ん中、アベレージ、或いは中央値とするのかは難しい故に、何を持ってして「中流階級」と言えるのかはわからないが、経済格差による中流階級層の消失が自動車の中流階級向けブランドの消失にそのまま直結したのは事実だ。
結局の所、自動車において「真ん中」という概念は実は使い勝手が良いように見えて実は一番の器用貧乏だったりするのかもしれない。
何せ、高級感が欲しいならそのまま高級車を買えば良い話だし、実用性を選ぶなら実用性・経済性重視の標準ブランドを買えば良いという話になってしまうし、そのどっちもとなるとやはり”中途半端”なイメージが付いて回る。
昨今、いろんな車種から”中間グレード専用”が消えたのもそういう理由に思えてならない。一番上のグレードを買うか、標準グレードを買うか、標準グレードから装備を省いた廉価グレードを買うか。標準グレードこそが中間グレードと言えなくもない。が、やはり実際は廉価グレードは事実上の事業者向けのそれでしかなく、標準グレードか上級グレードの二択に近いのは間違いないだろう。
50年代。アメリカのゴールデンエイジ。現代のアメリカから遠く過去になった時代は”作り物”の時代になりつつある。
いや、既に50年代どころか、80年代以前のアメリカは美化されて、”作り物”の時代になっているのかもしれない。それは人がどうしても「昔は良かった」と過去を美化してしまうからであろう。
当時は当時の、今とは異なる問題や、今では問題とならなくなった事象が問題だった時代でもあり、決して今よりも「優れていた」わけではないはず。しかし、そういう部分は埋没し、過去として忘れ去られ、良い部分だけが残り続け、結果として過去の時代は「作り物」となる。そんなところだろう。
アメリカ文化の良さがなんたるかは前にも触れた通り。それは映画も同じ事。アメリカ映画に求めるものは仏映画や邦画のようなどこか陰鬱さを孕んだ、後味がスッキリしない作品ではなく、娯楽に極振りした、後味スッキリの爽快感のはず。
昨今、アメリカ映画は海外資本によるスポンサーの影響なのか、それとも既にアメリカ国内ではそういった定型文的な、後味スッキリの娯楽極振り作品が飽きられてしまっているのか、やや小難しく、後味もスッキリしない作品が増えた。
それは人種やセクシャリティを含めた、マイノリティに対する配慮が原因……というわけではないが、どうも”良い作品”や”面白い作品”よりも、そういったマイノリティの配慮が全面に出過ぎて居て、本質を見失ってしまった作品が増えた事に起因すると思う。
無論、そういうマイノリティに配慮した作品が悪いわけではない。
上手い具合に娯楽としても面白さを兼ね備えながら、マイノリティが抱える社会問題を提起する作品もたくさん昔からある。
そして奇妙なことに、そういった両方を兼ね備えた作品はホラー映画である傾向が強いように思う。
ゾンビ映画の生みの親であり、巨匠ジョージ・A・ロメロの「Dawn of the Dead」こと「ゾンビ」。これはあの当時、肥大化した資本主義に対する批判という側面を持つ。
最近の作品なら「アス」や「ゲット・アウト」はまさしく、人種問題に一石投じながら、ホラー映画としてのクオリティも高い。
しかし、これらの作品はただの「娯楽作品」として消費できるかというと別問題。そもそもで、ホラー映画が人を選ぶ作品故に、シンプルな娯楽作品として見れるかというと難しいと思う。
……と、長くなりそうなのでここから格納。映画のお話。「トップガン:マーヴェリック」を観てきたのでそこも少し触れつつ。
にほんブログ村 続きを読む
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
MATCHBOX RAM REBEL 2020
Amazon限定のマッチボックス・コレクターズのアイテム。ケース販売のみ、かつAmazon限定なのはおそらく前回ショート気味だったからではないかと推測しているのだが、どうなのだろう?
今回、ピックアップトラック以外の半分が不要で困っていたのだが、フォロワーに買い取って貰う事にしたので、注文。実にありがたい限り。
ホットウィールからも出ているダッジ……では無く、今はラム・トラックスの1500をベースにしたパフォーマンスグレードの「レベル」がマッチボックスからも登場。
ラム・トラックスに切り替わって大分経つが、やはりダッジのイメージは抜けず、そのダッジから出ているチャージャーとチャレンジャーも年内で生産終了が決まっている今、その2車種が無くなれば残るはSUVのデュランゴのみ。
今後ダッジブランドはどうなるのか気になるところ。
EVを出すという話や次期型チャージャーが出る等、色々話は聞くが、そもそもチャージャーと300Cは本来なら新型に変わってるはずなので、ここまで新型が出ないということは生産終了無いしはEV化が濃厚か。
アメリカの販売台数ベスト3はアメリカビッグ3のピックアップトラックが総嘗めしてる中、ラムトラックは3番手のイメージがある一方、昨今ではその男らしいとされるデザインが市場的に好意的に受け取られて、シルバラードを下して2位になることもしばしば。
それでも不動の1位を守るフォードのFシリーズの凄さたるや否や。
マッチボックスでラムが最後に出たのは2002年式のややオフロード風にカスタムが施された奴が確か最後だったと記憶している。
今回、新型が出た事もあり、ホットウィールからもこのラムの、しかも同じレベルグレードが出たわけだが、妙にデフォルメが強く、モールドも甘いせいで妙に似て居なかったホットウィールに対し、マッチボックスはデフォルメこそ入ってるものの、リアリティ重視で伸びやかに見えるボディに実車に近いリアルライダーリム、そしてボンネット開閉ギミック。
明確に差別化しているのがよくわかる。好みの問題は当然あるが、当方的にはやはり断然こちらが好み。
MATCHBOX CHEVROLET C10 LONGBED
こちらも新金型。シボレー・C10ロングベッド。
既にマッチボックスからC10は出ているのだが、こちらはロングベッドという、ホイールベースを拡大し、荷台を延伸したモデルでより実用性に振ったモデル。
薄水色にサビサビのボディ、そして「MATCHBOX SMALL PART DELIVERIES」という文字は非常に芸細。直訳してマッチボックスの小さいパーツ配達。カーショップと思わせて実はミニ”カーショップ”であるというのはセンスを感じる。好みは分かれそうだが。
こちらもボンネット開閉ギミック付き。元のC10と同じギミック。
個人的にはボンネットよりもトランクゲートが空いてくれた方が車種の性格的に嬉しかったかも、と思わなくも無い。
年式違いでホットウィールにもあるC10はもっとシャコタンだが、当然こちらはノーマル車高。
そして実用車であるC10のロングベッドがサビサビというのがまたアメリカンテイスト。
日本は世界でも稀に見るレベルで車をピカピカにしがちなので、サビサビの実用車を見る機会は少なく、その手の車を見かけるとしたらスズキやホンダの退色した赤色くらいのものだろうか。
ドアに「EL SEGUNDO」といつもの地名が書かれているのは2年程前に紹介した通り、ホットウィール及びマッチボックスのデザイナーチームの拠点がこの街にあるので、言ってしまえばタカラトミーが「葛飾」表記のタクシーやトラック、バスを出すようなもの。
このアソートで人気のありそうなスバル・SVXやホットロッドよりもこちらを好む辺りが、自分らしいなあと思いつつ。
時々イマイチなデフォルメのアイテムもあるマッチボックスだが、今回に関しては期待通りの出来栄えでつくづくマッチボックスが好きだなあと思えた。
まあイマイチなアイテムなんてものはマッチボックスに限らず、この手のデフォルメが入るミニカーではどうしたって出てきてしまうものなのだが。それもまた醍醐味か。
以下、この記事とは関係なく、ちょっとだけSAC_2045の感想をメモ書き程度に。
にほんブログ村 続きを読む
テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
| ホーム | 次のページ